第20話
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!」
「…………」
「えっと、大丈夫?」
サーベルバイパーやテスタメンツの青年達が驚いている中黙り込んでいるヴァルドにエステルは心配そうな表情で声をかけた。
「ククク………ハハハハハハハッ!」
するとその時ヴァルドは凶悪な笑みを浮かべて大声で笑った後立ち上がって得物である鎖つきの木刀を肩に乗せ
「―――悪かった。侮ってたみてえだったな。だがよ………さすがにナメすぎじゃねえか?」
「………!」
「オラァッ!!」
エステルに強烈な一撃を放った!
「あ、危な……!」
「エステル………!」
ヴァルドの攻撃をエステルは回避し、ヨシュアはエステルを庇うかのような位置に移動して双剣を構えた。
「やれやれ………―――君達もちょっと調子に乗り過ぎじゃない?」
その様子を見ていたワジは呆れた後、静かな笑みを浮かべてエステル達を見つめ
「ああ、そうみたいだね。だからと言って謝るのもスジが違うとは思うけど………」
見つめられたヨシュアは答えた後、真剣な表情になった。
「クク………目の色が変わりやがったな。わかるぜ―――てめぇは相当強い。そういったヤツを叩きのめすのが俺は何よりも楽しみでなぁ!とっとと抜けや、アア!」
「………………………」
そしてヴァルドに怒鳴られたヨシュアは厳しい表情でヴァルドを睨み
「ちょ、ちょっとヨシュア!あたしは大丈夫だからあんまり本気にならないでよ!?」
本気になり始めたヨシュアの様子に気付いたエステルは慌てて制止しようとした。
「―――待った!」
するとその時、ロイド達がかけつけた。
「あれ………」
「ロイド君達………?」
かけつけたロイド達に気付いたワジとエステルは驚いた。
「話は聞かせてもらったよ。双方とも………まずは落ち着いてくれ。」
「ハッ!落ち着いていられるかよ!遊撃士!いいじゃねえか!噂には聞いてたが、まさかここまでゾクゾクさせてくれるとはなぁッ!!」
「だから落ち着いてくれって言ってるだろう………そもそも、ここは公共の場所だ。タイマン勝負にしてもスジを通すにしても他の場所でやってくれ。」
ヴァルドの言葉を聞いたロイドは溜息を吐いた後、注意したが
「んー、そうは言ってもねぇ。ここまで盛り上がった以上、ハイ解散ってのもアレじゃない?」
「ワジ………!?」
「ヴァルドは頭に血が上ってるしお姉さん達もお仕事で来ている。お互い勝負するくらいしかスジは通せないんじゃないかな?」
「クク、その通りだぜ………!」
「………あたしも何だかちょっと腹が立って来たわね。そっちがその気なら決着を付けてもいいんですけど?」
「上等だ…
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