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ありがとう!(U建一の半生)
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在る日、二人で夕食を食べている時、総一郎が話し出した。「千秋楽の大相撲をテレビで見たが、モンゴル出身の優勝力士は偉いな。[今、一番感謝しているのは、自分を此処まで育ててくれた両親です]と、言っていた。日本人の力士の大半が、インタビューで言うのは[皆さんの、応援の御かげ・親方の御かげ]が、関の山だ。気持ちが違うな。これでは、日本人の力士は、何時まで経っても、モンゴル出身の力士に勝てないな。インドの、児童労働の実態を見た。僅かな給料から、子供は親に仕送りをしている。でも、両親が大好きと、云っている。都会で働いている若者も、親に仕送りをしている。発展途上国は、皆、同じだ。子供に将来、何に成りたいかと聞くと、医者とか学校の先生とか看護師などの、社会に貢献できる仕事をしたいと、云う言葉が返ってくる。田舎に行けば、祖父母・両親・兄妹・両親の兄妹などの、大家族が大半だ。家族の絆が有る。日本の様に、老人ホームや保育園などは、殆ど無い。白川郷などの、大家族の世界遺産が、日本にも在るが、これは化石か?中国では、家族の絆を求めて、春節に民族の大移動が起きる。日本で働いている外国人も、家族に仕送りをしている。日本で、親に仕送りをしている若者が、いるのか?逆に親から、家の建築資金などで、金を貰っているケースが、多いのでは?昔は違っていた。東北などの貧しい村から、集団就職で都会に働きに来て、親に仕送りをしていた。ヒマラヤのブータンと云う国は、国民の殆どが、幸せだと思っている。日本政府は、保育園や老人ホームなどの姨捨山(おばすてやま)を一生懸造り、家族の絆を崩壊へと導いている。根本的に間違っている。大家族主義に政策を転換して、家族の絆を作るべきだ。昔は、年寄りは孫の面倒をみて、若い者は働くと、云う役割分担が有った。孫が、可愛く無い年寄りは、いない。年寄りの知恵は、匠の知恵だ。年寄りに、孫の面倒をみて貰えば、年寄りのボケ解消にも繋がる。日本は精神面では、最貧国に向かっている。若者が、年寄りの金を宛にする日本の風潮(構造)が、オレオレ詐欺の生れる要因だ」と、力説した。建一は、総一郎の主張を、的を射ていると感じたが、現代の日本人の概念を修復するのは、容易では無いと思った。総一郎は話を続けた。「東南アジアやアフリカでは、日本人で井戸掘りを、ボランティアでやっている人がいる。偉いな。尊敬するよ。俺も社会貢献をしたいが、身体障害者の今となっては何も出来ない」と、言った。建一が「出来るよ、父ちゃん。俺の野球部の監督は、英語の先生で、監督兼部長だ。♪監督が、大リーガーのピート・グレイとジム・アボットの話を、してくれた。「二人とも片腕の大リーガーだ。ピート・グレイは六歳の時に列車から転落して、右腕を亡くした。彼を元気付ける為に、父親は、ピートをヤンキースタジアムに、連れて行った。ヤンキースの
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