貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
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。昼食は、ホテルに戻り、レストランで摂った。リベルとアキが、一杯のジジュースを、二本のストローで、飲み合っていた。午後は、高齢の安造を残し、ゲレンデに戻った。安造は、午前中の雪遊びで疲れてしまい、一人、マッサージ師にマッサージしてもらってから、大浴場で湯に浸かった。他の者は、ゲレンデで雪滑りを満喫し、日暮れ前にホテルに戻った。ホテルに戻ると、その侭、大浴場で汗を流した。日暮れ前の大浴場のパノラマは、昨日の夜景とは、違う景色の、美しさが遇った。昨日と同様、半纏とゆかたに着替え、宴会場で夕食を摂ったが、新たに鍋料理が増えただけで、内容は昨晩と殆ど同じだった。今日の舞台は、陣太鼓と民謡歌手だった。ハーモニーとリベルは、民謡歌手の衣装の着物には、興味を示したが、陣太鼓の妙技とか民謡歌手の歌には、殆ど興味を示さなかった。二人の雰囲気を察した安造は、全員を連れて、ホテル内のライブスナックに移動した。そこは、昼に食事をしたレストランが、夜はライブスナックに変身している店だった。フィリピン人のボーカルグループが、唄っていた。店内に、二三組の客がいた。演歌党の安造と辰之助には、歌の内容が良く解らなかった。ウエイターがビールとツマミを持って来た。少し男性シンガーの歌を聴きながら、皆はビールを飲んだ。アキとリベルは、別の席に座り、イチャついて居た。平がハーモニーに、唄う様に言った。ハーモニーが、男性シンガーに近寄り、タガログ語で、唄っても良いか?聞いた。男性シンガーは笑顔で、タガログ語で了解した。ハーモニーが唄った。安造達は元より、ボーカルグループや他の客からも、拍手が鳴った。演歌党の安造と辰之助にも、ハーモニーの歌の才能は解った。男性シンガーの歌に乗り、他の客に混じり、リベル・アキと夕子夫婦が踊り始めた。ハーモニーが「お父さん、踊ろう」安造をフロアーに誘った。安造は、ダンスは経験が無かったが、ハーモニーのリードで踊り始めた。安造は、リードしているハーモニーの足を、何度も踏み付けた。踊っていて、安造は、ハーモニーの女の香りに、ビクとした。いい女だ。平も中々やるな。と、感じた。深夜まで飲んで、皆は、各々の部屋に戻ったが、相当、酔っていた。昼間のスキー場の疲れと、酔いとが重なって、皆、部屋に着くや否や、直ぐ眠ってしまった。平は、酔っぱらったハーモニーを背負い、部屋の戸を開けた。部屋には仲居が、既に、布団を敷いて有った。二人も、即、眠ってしまい、別に部屋を取った意味が、薄れてしまった。その夜は、全員が、白河夜船だった。18
翌日の朝食を摂った後、ゲレンデで数時間、滑り、昼前に、ホテルをチェックアウトした。玄関前の雪だるまが「welcomeまた来てね」と、喋ったので、全員、驚いた。それは、ホテル側の、遊び心の仕掛けだった。ハーモニーとリベルとアキは、雪だるまに「
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