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貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
貴方の背中に、I LOVE YOU(後編)
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りません。元の駅で、リベルさんと一緒に待っています。元の駅名を、アルファベットで言いますから、書き留めるなり、覚えるなり、して下さい。駅名は、電車のドアの上に、明記してあります。分からなかったら、電車の乗客に聞いて下さい。駅名はHarajukuです」と、アルファベットの駅名を添えて話した。ハーモニーは、自分が迷子になった事を、悟った。電話をした後、幹部社員は、駅員に一周の所要時間を訊いた(きいた)。再度、幹部社員はハーモニーの携帯電話に「一周の所要時間は一時間位です。大丈夫、安心して下さい。元の駅で待っていますから」と、英語で言った。当時は、携帯電話が普及し始めた頃で、電車内での通話も、厳しく無かった。平は、万が一の事を想定して、ハーモニーとリベルの各自に携帯電話を、渡してあった。幹部社員は平に電話して「すいません。私の不注意です」と、誤り、経過を報告した。電車に乗って居るハーモニーに、平から電話が入り、幹部社員が指示した内容と同じ事を言い、落ち着く様に指示した。ハーモニーは不安な声で、聞き入っていた。彼女には、電車に乗っている一時間が、非常に長く感じた。途中で女子高生が、電車に乗り込んで来た。ハーモニーは女子高生に「Harajukuは何処ですか」と、心配気に英語で聞いた。女子高生は「後、五つ目の駅です」と、優しげな口調の英語で答えた。そして、女子高生は「No worries No worries (心配ない 心配ない)」と、微笑みながら言い残し、二つ前の駅で、Goodbyeと手を振って下車して行った。一時間程で、ハーモニーが、内回りの電車で元の駅に戻って来た。幹部社員を見て、彼女に安堵の笑みが毀れた(こぼれた)。幹部社員が、平に電話して、無事に戻った事を伝え、ハーモニーと電話を替わった。彼女は、しゃくり泣きで電話に出た。三人は、逆方向の外回りの電車に乗った。六つ目のターミナル駅で降り、隣接しているデパートの中のGIEMON(義衛門)ショップを視察した。時間は、既に午後になっていた。遅めの昼食を、三人は、デパートのレストランで摂った。その日は、ハーモニーの二度目のNGアクシデントで、予定が大幅にずれ、GIEMON(義衛門)ショップも、残り数件しか回る事が出来なく、本社に帰ったのは、夜になってしまった。既に、社員は全員帰宅して、平だけが、応接室で三人を待っていた。ハーモニーが平に涙ぐんで抱き付いた。平は、今日のハーモニーの件は、内密にする様に、幹部社員に指示し、彼の、労を労って帰宅させた。ハーモニーとリベルにも口止めし、平は、帰宅しても安造家族に、今日のハーモニーのNGは、話さなかった。三人の帰宅が遅かったので、安造家族は、既に夕食を済ましていた。夕子とアキが、三人と為に夕食を作り直した。三人は、急ぎ早に夕食を食べた。食事が終わり、三人が食堂で寛いで(くつろ
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