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崩壊バカルテット
崩壊バカルテット 生きる意味を持たぬ者

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チルノが目覚めたのは
病室のようなところだ。

とても薬品臭い。
こんな所にいたくない。
大ちゃんは..............


先程までのいやな記憶が甦る。
しかしそれも、

チルノ「痛っ..............!」

背中から肩にかけての痛みでかき消される。

?「お目覚めでなによりだよ。
君も重要な兵士だからね。」

チルノ「皮肉だよ。」

医師からの言葉をしれっとかえすチルノ。

?「君の友人は死んだ。握りつぶされてな。」
チルノ「あの光景は間違っていなかったと。」

やはり大ちゃんは死んだのだ。

ならここには用はない。
というかいたくない。

絶望の毎日なのだから。
大怪我が治ったら―



一週間頃―

チルノ「ふぅ。」
?「リハビリは要らなそうかね。」
チルノ「要りません。」
?「ハハッ!」

チルノは飛び出していった。

第9区画―拠炉

チルノ「やはりあった!」

一週間ほど前、生体兵器により開けられた穴、
ここから出られるのだ。

チルノは飛び出していった。


区画ドーム外,

チルノはただまっすぐ飛び出していた。

人が一人もいないなか、不安に駆られつつも
確実にドームから離れていく。

チルノ「............」

チルノが目に止めたのは精密機械の残骸。
残骸は残骸なのだが、どうにも気になって
仕方がない。

チルノは気になったものを少し回収した。
ヘッドホン、小型マイク、そして円形のなにか。

チルノ「............なんだこれは。」

円形のなにかは赤いボタンがついている。
精密機械なのだから自爆ボタンかなにかか。

回収し終え、またまっすぐ進む。


ドーム壁

ここには大部分が修復されたあともあるが、
ほふくすれば進めそうな小さな穴がある。

チルノ「よいしょっと........」

チルノはそそくさと進んでいった。

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