暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第52話:酒の席だから言える事もある。言わない方が良い場合が多いけど。
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
女は周りが見えなくなっちゃうもの。自分の言動が下品とかなんて考えない。兎も角、目の前に居る愛しい男性のことだけしか考えられないのさ。嫌われない為には如何すれば良いのか……好かれる為にはどんな行動する必要があるのか……」

「だ、だからって……いきなり股開く女が居るもんか!」
「そんな女が居なくても、そんなシチュエーションを好ましいと思える状態に持って行く女は多数存在するよ」
何だか難しい言い回しだな……

「あのなぁ……アンタも会ったことあんだろ。そんな手の込んだことしてこなさそうな為人なのは解ってるだろ!」
「会ったことあって、為人も多少は理解したから言えるんだよ」
プーサン(父さん)は会ってるんだ。よく話を広げなかったもんだ。

「突然僕等が現れたときの彼女の慌てっぷりは忘れない。まぁ権力者が現れたら、普通の人間ならばあの程度だろう。だけどねぇ……なんて事は無いと思ってた絵描き仲間が、実はその権力者に絶大な信頼を寄せられてると解ってしまったら如何だろうか? しかも、その信頼されてる男は恋人が居ると言ってない(笑)」

「あの……コレ……誰の話してる? 権力者って……誰?」
プーサン(父さん)とウルフ君の言い合いを見てたサガール君が、何となく感付いてしまった疑問を口にする……が、流れを見守ってるカタクール候に制止された。

「イケメンの若い男が、自分と同じ趣味を持ってて、凄いエリートだと判り……しかもフリーだと思われていれば、どんな女でも特定のベクトルでの感情を持ってしまうものさ」
サガール君やクンドーさん等からの“もしかして……陛下ですか?”的な視線を受けて、ウルフ君に(くだん)の女性との関係を語りつつ、変装を解除していく国王陛下。

「あのねリュカさん。本当に俺達は違うんだって、そう言う事柄とは……」
「そう思うのなら明日にでも確かめてごらん。“君の部屋に行きたい”って言って、顔を赤くして了承してくれたら、彼女の方にはその気ありって事だ。その先如何するかはお前次第だが、主導権は取られるなよ(笑)」

ウルフ君は何かを言おうと口を開いたが、父さんが手を翳し制止させ発言を封じた。
そしてそのまま立ち上がると、懐から2万(ゴールド)ほどの札束を出してテーブルに置くと、そのまま翳してた手をヒラヒラ振って出口へ向かっていった。

「な〜んでぇ……今日は奢ろうと思ってたのに、け〜っきょく(結局)一番の金持ちが、金出してったぁよ」
「と、とっつぁん! プ、プーサンって……あの……ヘ、陛下……ですか?」
候の呟きを聞いてクンドーさんが真っ青な顔で問い質す。因みに真っ青な顔は、プーサンの正体を知ってる者以外全員……お店の従業員達も同じくね。

「納得いかんぞ、あのクソ親父!」
言葉通り納得いってな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ