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=戦闘訓練編= イショウセレクト
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るってのも大切だぜ少年少女!!自覚するのだ!!今日から自分はヒーローなんだと!!」
「おお、流石は雄英。コスチュームの機能はバッチリ注文通りみたいだな。腰のスロットに籠手に……なぬ、ダメ元で頼んだ大型十手まで!!」
「んんん〜〜〜マイペースゥゥ!!しかし早速機能チェックして戦いに備えちゃうところは嫌いじゃないよ、水落石少年っ!!」

 みんなが個性豊かな衣装を身に纏う中、俺もヒーロースーツを確認していた。ぶっちゃけ俺は個性が戦闘に使えなさすぎるので、ギミックを豊富にして道具に頼ることにしたのだ。考えてみればプロヒーローの『スナイプ』だって銃を使っているんだし、他にもマシンで空を飛ぶ『エアジェット』など、文明の利器的な道具を使うヒーローはいるものだ。

 しかしまぁ、流石に軍人のようにバリバリの現行武装みたいなものを担ぎ出すヒーローはいない。前にも言った気がするが、戦争で使われるようなリアルな武器は日常生活を送る市民の皆様に対して大変ウケが悪く、逆に威圧感や圧迫感を与える。だからヒーロースーツの選考時点で没られるギリギリを俺は攻めたのだが、内心で十手は無理かなと思っていた。
 が、しょっぱなから武器チェックをし始めた俺にバリバリ肉体派の切島は顔を顰める。拳一つで勝負せんかい!な彼からすれば、さっそく武器を使おうとしている姿がどうにも許せないらしい。

「ンだよ武器頼みか?男らしくねえぞ水落石!!」
「生憎と俺には武器になるほど強い個性がないからねー……ヒーローとしては道具頼みってのは邪道かもしれんが、しゃーないのよ。それに相澤先生も捕縛用のロープ持ってたろ?」
「でもよー、なんつーの?先生のは個性との相乗効果だけど、完全道具頼みのヒーローってちょっと頼りなくねぇか?武器がないと戦えねぇじゃんか」
「スマートじゃないよね♪」

 唐突な青山はともかくとして、確かにそれは一理ある。個性が目立たないから武器で固めましたなんてヒーローは人気が出ないだろう。そして人気の出ないヒーローは活躍の場が与えられないとなる訳だ。
 だがそれでも………俺には俺なりの考えがあってのことだ。

「俺が格好悪く道具だらけで戦っても、それで助けられる人がいるんならよくね?」
「……………!!」

 何故か周囲がにわかにざわつく。なんだ、俺なんか変なこと言ったか?イタ車より日本車の方がいい的な思想なんだが。
 よくわからんけど、切島もフリーズしているので意味が伝わらなかったのかもしれんと思い、ちゃんと説明する。

「道具ってのは元々人間がそれまで出来なかったことを出来るようになるために作ったモンでしょ。この道具で人助けが出来れば、それは俺が無理して丸腰装備で駆け回るよりも助かる人が増えるよな。だから、俺はゴテゴテで見映えが悪くたって武器が欲しいし
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