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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第234話 剣の聖域
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 この場の誰一人として、その長さに文句を言うものなどおらず、寧ろ永遠に続いてほしい、とさえ願う者も増え始めた。

 例えゲームとは言え、仮想世界とは言え、現実と限りなくリンクしている世界。精神がつながっている世界だ。そんな世界で、強さの最高クラス、そんな結晶を目の当たりにしたから。


 だが――、そんな気持ちとは裏腹に、決着は突然訪れた。
 2人のHPの残が2割を切ろうかと言う場面。


「―――……もう、見せてもらったんだ。その礼を……しないとな………」
 

 静かに、素早く、剣を逆手に持り、構える。

 それは、まだ見せていない手。切り札の1つ――とも言っていい手。

 まだ、公に見せていない手。



――もう、出し惜しみをする場面じゃないだろう。






「では、見せようか。―――オレ()ソードスキルを」



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