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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第234話 剣の聖域
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る事は出来なかったと思う』とすぐに認めた。
つまり、遠間だったから、あの剣と剣の交差を見る事が出来たと言う事だった。
キリトが敗れた時にもあの2人、絶剣と剣聖の強さは本当に認めていた。『剣士だから興味はない』と一蹴したのだが、それでも心の中では 強さを求め続けた過去もあってか……、負けず嫌いのハズなのに、認めていたのだ。
そして、何よりシノンは、口に出して妄りには言わないが、リュウキは
色んな意味
(
・・・・・
)
で絶対だった。GGOを経て、より実力は知っていた。その強さを知っていても尚、渡り合う彼女を見て改めて思ったのだ。
―――強い、と。
「……もう間違いない。あいつも……
持ってる
(
・・・・
)
」
「え……?」
シノンの隣。
ここにいるメンバー、リズ、シリカ、リーファ、そして シノンの中でも、数歩前に出て 2人の戦いを観戦していたキリトが、不意につぶやいていた。その微かな呟き……それを聞き取る事が出来たシノンは、反射的にキリトの方を向き、素早くキリトとの距離を詰めた。
「……
持ってる
(
・・・・
)
って?」
「ん……、ああ。ちょっと剣聖、の方に 以前から色々と感じる所があってな」
シノンが来た事には気付いたのだろう。
キリトは振り返る事なく、2人の戦いから目を反らさない様にしつつ 答えた。
「……シノンなら、絶対判ると思う。あの2人の戦いを見てたら絶対。……ほら、動くぞ」
「っ……」
キリトから疑問の答えは帰っては来なかったが、戦いに動きがあった事を告げられた為、それ以上訊く事はせず、再び視線をリュウキとランへと向けていた。
固唾を呑んで見守っているのは、キリト達だけではなく、戦闘終了時の位置もあって、仲間の皆とは離れていた、反対側にいたアスナやレイナ、そして 絶剣のユウキも同じだった。
「……姉ちゃんの初撃を……、後から。カウンターを狙うなんて……。それに、あんな風になる……、なんて……」
いや、リュウキの事を知っているアスナやレイナと比べて、初めて見たユウキの場合は絶句、唖然、そして 僅かながら動揺、とそれらの二文字が頭を過ぎっていた。
先の戦いでは、見事にキリトを打ち破ったユウキではあるのだが……、ユウキの中でも色んな意味で頭が上がらず、絶対に勝てる、と言えない相手がランだった。それは公私ともにお手上げ状態……と苦笑いをしたりもしたりするのは、身内だけの話である。
そんな姉を相手に、たった1合だけとは言え、一瞬の出来事とは言え、驚きを隠す事が出来ない。その一瞬だけでもユウキには十分過ぎる程に感じたのだ。
彼の強さについてを。
「(
あの時
(
・・・
)
の、あの人と同等以上……? でも、あの人は…………)」
自然とユウキ
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