暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第234話 剣の聖域
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――彼女と出会ったのは、ここALOにも負けないくらいの青い空。……こんな青く澄み渡った晴天の日だった。
 

 彼女達(・・・)の思い出の日々――それは決して色褪せることはなかった。
 確かに現実世界の話は、仮想世界では御法度。それは、VRMMOであれば、いやどんなネットゲームででも、基本事項だと言えるのだけど、そのルールは 事情によって都度変化する物だろう。

 自分達と彼女(・・・・・・)の関係は、現実世界からだったから、気兼ねなく話す間柄にもなったのだ。

『どうもこんにちは――。今日は天気が良くて、何だかとても気分が良いですね』

 これが彼女と初めて出会った時の第一声だった。
 互いに初対面であるというのに、はっきりと目を見て、明るい、この空の明るさにも負けない程の笑顔で話しかけてくれて、内心では、自分達はとてもありがたかった、と思っている。
 だけど、その日は……、例え、どれ程澄み渡った空だったとしても、自分達の心の内は決して晴れてなかった。事情があって、自分達――姉妹は、他人との関わりを、他人との繋がりを心底怖がっていた時期でもあったから。だからこそ、受け答えがしっかりと出来てなかった、……出来なかったと、今でも思っている。

 でも――そんな時期だからこそ、だった。

――本当に、どうなってしまうのか判らない。ずっと、暗闇の中だった。そんな時に、彼女と出会ったんだ。

 彼女は、そんな自分達の様子に、嫌な顔1つせずに、ただただ 笑顔を見せてくれていた。
 次に会った時も……、そのまた次も……。

『とてもぽかぽかして、気持ち良いですよ――。今日もお天道様、元気いっぱいっ……』
 
 何度も接してくれている内に、まるで雪解けの様に、笑顔に心を温められて、冷え切った心を、凍っていた心を溶かしてくれた。……彼女の笑顔に、救われたんだ。

 太陽の様な笑顔の彼女に。

 だからこそ、自然に話をする事ができるようになった。元々、人懐っこい性格でもあったユウキは、もう最初の接し方が嘘の様だった。まるで以前から知っていたかの様な、いやずっと長年友達だったかの様な、親友だったかの様な、そんな笑顔を見せあえるようになったんだ。勿論ユウキだけではなく、ランも彼女(・・)に惹かれていった。その包み込んでくれる温かさに。

 でも、そんな彼女にも、……心に抱えた闇はあったんだ。

 なのに――彼女はずっと、笑顔を向けてくれた。そして 自分達姉妹の心配を、ずっとしてくれていた。彼女との出会いの場を考えたら、彼女が心配をする理由も判る。……だが、その話は今は止そう。

 その時の自分達が考えるべき事は多くはなかった。

 そんな彼女にどうやって 自分達は答えれば良いのだろうか?
 命を
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