6部分:第六章
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でも攻撃します。人はこれを邪悪と言うのではないのでしょうか。
僕は邪悪だと考えます。それで岩清水は僕がこれまで書いたどんなキャラクターよりも邪悪だと断言したのです。それが彼なのです。
彼を書くにあたって複数の考えを含ませています。
『いじめは糾弾されるべきものである』
『いじめは糾弾されるべきだがそこには節度や倫理があるのではないのか』
『いじめをしている人間は目の前にこうした人間が出たらどうするつもりか』
『絶対の正義はあるのか』
『悪を糾弾するこの人物は邪悪ではないのか』
こうした複数の考えが僕の中にありそれを常に含ませて書いているキャラクターです。キャラクターとしてのモデルは鳥人戦隊ジェットマンの次元伯爵ラディゲ、仮面ライダー龍騎の北岡秀一、仮面ライダーファイズの草加雅人、仮面ライダーキバの初期の名護啓介といった面々です。彼等をミックスさせてキャラクターを考えていきましたがそこにそうした複数の考えを常に念頭に置いて書いています。
彼は究極にまで卑劣で残忍で陰湿で執念深い人間です。そうした人間でも正義の側に立つことがあります。正義を行う立場にいることもあります。
邪悪な人間であっても正義の側にいることがあるということも岩清水を書くにおいて頭の中に入れていることであります。前述の一連のいじめドラマでのいじめる側でのキャラクターは誰もが非常に弱い存在です。しかしそうした人達が岩清水が前に出て来たらどうなるのか。恐ろしいことになるでしょう。岩清水は相手が誰であっても、それこそ女性だろうがもう反省していようがです。全く容赦しません。何があろうとも責め続けます。相手が最も嫌がることを進んで攻撃し過去をほじくりだしてそのうえで糾弾し続けます。相手が反省しているなら余計にです。余計に攻撃していきます。彼は相手が反省しているかどうかは全く意に介しません。そんなことは全く見ません。過去を糾弾するだけです。反省や謝罪はかえって攻撃の題材になります。それだけです。人の罪は未来永劫消えることはないというのが彼の考えです。だからこそ責めていきます。弱い人間なら彼に標的とされたらどうしようもありません。
再度申し上げますが彼のやり方はその相手の過去を徹底的に暴きそのうえで何処までも、周囲も家族も世間も何もかもを巻き込んで総動員して責めていきます。何の容赦も慈悲もなくです。相手が泣いても泣いて赦される罪か、で終わりです。謝罪しても謝罪で許されない罪がある、です。賠償しようが同じです。相手が何をしようと徹底的に責め抜きます。さながら異端審問の拷問吏や地獄の獄卒の様にです。相手がどうなろうが全く構いません。そして相手を絶対悪に置き自分を絶対善とします。絶対悪には何をしてもいい、この認識の塊です。そのうえで周囲にもそう思わせます。彼は周りをアジテートしそれ
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