第16話
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り占めかよ。」
ツァイトの手柄にティオは静かな表情で呟き、ランディは苦笑していた。
「ううん、独り占めはあたしよ!」
するとその時グレイスがロイド達の背後から現れ、ツァイトによって身動きができないようになっているアーネストやアーネストの身動きを止めているツァイトを導力カメラで写真を何枚もとっていた。
「い、いつの間に………」
「油断も隙もないです……」
グレイスの行動にロイドは苦笑し、ティオはジト目で呟き
「お、お前達。いい加減にしてもらおうか………」
ダドリーは顔に青筋を立てた後、溜息を吐いた。
「グググ………離せ………わ、私は………私は絶対に………絶対に次期市長になるんだあああ!」
そしてツァイトにのしかかられているアーネストは呻いた後、悔しそうな表情で大声で叫んだ!
一方その頃劇は終わろうとし、シャンデリアに掴まって、自分達に笑顔で手を振るイリアやリーシャに観客達は大喝采の拍手をしていた。
「………すごい………」
「うふふ、話には聞いていたけどここまで凄いものとは思わなかったわ。ハア……せっかくの特等席なのに今回はあの秘書さんの警戒のせいで集中して劇を観る事ができなかったわ。これも全部あの秘書さんのせいね。」
その様子を見ていたエリィは驚きの表情で呟き、感心した様子で呟いたレンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ふふ………大したものだ………」
「お、おじいさま!大丈夫ですか!?」
マクダエル市長の声に気づいて我に返ったエリィはマクダエル市長の身を心配した。
「ああ………大した事はない。大変なことが起こったが………今はこのまま舞台を見届けよう………それがアルカンシェルの諸君に対する私なりの礼儀だからね………」
「おじいさま………」
そしてヘンリーが呟いた言葉を聞いたエリィはマクダエル市長を見つめ
「もったいないお言葉です………」
状況を聞き、かけつけた支配人は頭を下げた後、マクダエル市長を見つめていた。
こうしてロイド達は脅迫状の事件の真の狙いである暗殺を防いで、真犯人も逮捕して無事解決すると共にアルカンシェルの新作のお披露目を無事、終わらせた………今回の事件によってマクダエル市長をアーネストの魔の手から守ったロイド達も新聞に載り、マクダエル市長を暗殺の魔の手から守り、更に真犯人も逮捕したという大手柄によってロイド達――――”特務支援課”の人気は急上昇し始めた…………
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