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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第16話
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「二の型・改―――双波洸破斬!!」

「グアッ!?」

レンはマクダエル市長への警告と同時に一瞬の早業でアーネストの銃を持つ手に狙いを定めて抜刀による神速の斬撃波を放ち、それを受けたアーネストは怯むと共に銃を弾き飛ばされた。

「空破――――」

その隙を逃さないレンは一瞬でアーネストに詰め寄り

「絶掌撃!!」

「ガッ!?」

強烈な突きをアーネストに放ってアーネストを壁に叩き付けた!

「グッ……邪魔をするなああああぁぁぁぁっ!!」

壁に叩き付けられたアーネストだったがすぐに武器を短剣に変えてレンに襲い掛かり

「へえ?同じ秘書さんでもどこかの元秘書さんとは違って、中々打たれ強いわね?」

レンは攻撃を受けてもすぐに復活したアーネストの打たれ強さに感心しながら余裕の笑みを浮かべてアーネストが振るう短剣を二振りの小太刀でさばき続けていた。



一方事件の真相に気付いてS席を走って通り抜けたロイド達は貴賓席へ続く扉の前に倒れている警官に気付いた。

「これは………」

「貴賓席にいた警官………!?」

倒れている警官を見たロイドとエリィが表情を厳しくしたその時

「お前達、一体ここで何をしている!?なっ………!?」

ダドリーたちがロイド達に走って近づいてロイド達を睨んで事情を聞こうとしたが倒れている警官に気付くと声をあげて驚いた。

「話は後です………!エリィ、飛び込むぞ!」

「え、ええ………!」

警官に驚いているダドリーを一瞥した2人は貴賓席のある部屋に入った!するとそこには短剣と双剣でつばぜり合いをしているアーネストとレン、レンの背後にある貴賓席まで下がってその様子を見ているマクダエル市長がいた。



「おじいさま!レンちゃん!」

それを見たエリィは声を上げ

「むっ!?」

エリィの声に気付いたアーネストがロイド達に視線を向けたその時!

「隙あり♪」

「チッ!?」

アーネストのできた隙を狙ったレンが双剣を一旦退いてアーネストに攻撃してアーネストをのけ反らせ

「そこだっ!!」

ロイドがアーネストに詰め寄って、トンファーでアーネストが持つ短剣を叩き落とした!

「くっ………!」

短剣を叩き落とされたアーネストは表情を歪めて背後に跳躍して後退したが

「魔神剣・双牙!!」

「グアッ!?」

レンが放った衝撃波を受けてしまい、攻撃を受けてしまったアーネストは運よく足元に落ちていた銃を素早く拾ってロイド達を牽制した。



「くっ………拳銃(そんなもの)まで!」

「おじいさま………!」

アーネストが持つ拳銃を見たロイドは警戒し、エリィはマクダエル市長にかけよ
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