第16話
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ぞれ脱力した。
「ほ、ほら、それよりも一緒にここから舞台を見ない?せっかくのクライマックスだもん。見ないと一生後悔するわよ?」
「本公演で見ればいいでしょう!それよりも………本当に理由はそれだけなんですか?まさか、脅迫状を送ったのはグレイスさんとか言いませんよね?」
「脅迫状……何それ!?そういえば、いざ忍び込んだらダドリーとか一課の連中を見かけてびっくりしちゃったんだけど………ひょっとしてそれ絡みとか!?」
「………違うみたいね。」
ロイドの話を聞いて驚いている様子のグレイスを見たエリィはロイドに視線を向け
「そ、そうだよな………いくらグレイスさんでもそこまではしないか。」
視線を向けられたロイドは頷いた。
「いくらあたしでもって………ちょっと失礼なんじゃないの?」
「いや現に、忍び込んでまで取材をしてるわけですし………そういえば………他のネタを追ってる所ってさっき言ってましたよね?どんなネタなんですか?」
「!おっと、それは言えないわね。ハッ……もしかして一課が出張ってるのは『彼』を監視してるとか………?しまった、気付いているのはあたしだけと思ってたんだけど………」
ロイドに尋ねられたグレイスは驚いた後、不敵な笑みを浮かべて答えたが、すぐにある事に気付いて溜息を吐いた。
「それって………」
「”銀”のことですか?」
グレイスの様子を見た2人は尋ねたが
「銀………何それ?さっき言ってた脅迫状と何か関係がある言葉なわけ?」
グレイスは不思議そうな表情で尋ね返した。
「ち、違うんですか………」
「………グレイスさん。知ってる事を話してください。でないとこのまま突き出しますよ?」
「ちょ、ちょっとロイド君……そんな殺生な。あたしと君達の仲じゃない。」
「今は少しでも手掛かりが欲しいんです。だから教えてください。」
「ふう……マジなのね。でも、エリィちゃんの前でこんなこと話してもいいのかな〜。」
真剣な表情で答えを迫るロイドを見たグレイスは溜息を吐いた後、意味ありげな視線でエリィを見つめ
「私が……どうしたんですか?」
見つめられたエリィは尋ねた。
「!………秘書アーネストの汚職疑惑ですか?」
するとその時、何かに気付いたロイドが真剣な表情でグレイスに尋ねた。
「え………」
ロイドのグレイスへの質問を聞いたエリィは呆け
「なんだ、ロイド君達も気づいていたんじゃないの〜。ええ、そうよ。――――あたしが追っていたネタは市庁の第一秘書に関する黒い噂よ。」
グレイスは口元に笑みを浮かべて答えた。
「えっ!?」
「やっぱりか……」
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