十六話
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ギ君と合流して」
「……長?」
「恐らく、今の私ではあの少年の足止めで精一杯でしょう。そして、長くは持ちません」
詠春の発言に、刹那は目を見開いた。紅き翼の詠春、サムライ・マスターと呼び親しまれた英雄の一角。一戦を退いて長くとも、その実力は極めて高く。彼を相手にして確実の勝てると言えるのは本家のあの姉妹ぐらいだと言うのは有名な話だ。そんな詠春が足止め、それも長くは持たないと自分で言ったのだ。改めて刹那は、己が敵対する者の強大さを知り身を振わせた。
「ねぇ、これどうなっとるん?」
「あ、あわわ」
このかとのどか、そのどちらもが今の状況を理解できていなかった。だが、だからこそ少しでも知ろうとこのかが一歩踏み出す。しかし、それに答えていられるほど、今は余裕がなかった。
「このか、刹那君とご友人と共にネギ君所へ行きなさい」
「……ネギ、先生?」
「刹那君」
「……はい」
刹那が静かに動き、このかとのどかを抱きよせる。
「行きなさい!」
詠春の声と同時に、刹那はこのかとのどかを抱きかかえて走り出した。
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