Chapter U:Xenogenesis
第06話:Unlucky Encounter
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ベル・クラネルの朝は早い。
日が昇るよりも早く起床し、身支度を整えて黒円卓の本拠地へと赴き、エレオノーレに前日のステイタスを申告。日の出と共にエレオノーレによる訓練を開始。
まずは軽いストレッチの後準備運動としてオラリオを取り囲む外壁の上の通路を東から北への4分の1周をダッシュで往復。その後10分の休憩を挟み筋力トレーニング1時間。
そして一度朝食を挟む。
朝食後30分後に再びトレーニング――かと思いきやエレオノーレによる戦闘理論の講義を受け、更にギルドにてベルを担当しているアドバイザー、エイナのダンジョンに関する座学授業。
昼食を取って小一時間休憩を挟んだ後、再び本拠地へと戻りエレオノーレによる戦闘実践のレッスンを受け、夕方には終了。
シャワーを浴びて身だしなみを整えたらエレオノーレとその時いる黒円卓の面子で『豊饒の女主人』へ。エレオノーレとリザによる徹底した栄養バランス管理に基づき二人が注文したメニューを食す。
何気にベルにとってこの食事の時間が一番つらい。
何せ一日中しごかれて疲れがピークに達している状態で無理矢理にでも胃袋に食事を納めなければいけないのだ。最初の頃など戻しては料理を追加されるという無限ループを味わった。
そして『豊饒の女主人』にて解散した後ヘスティアの元へと帰宅。ステイタスを更新して即就寝となる。
???
「これは...」
ホームへと戻ってきたベルのステイタスを更新していたヘスティアは、思わず驚きの声を上げた。
訓練に疲れ果て、ステイタスの更新中にも関わらず眠ってしまったベルであるが、まだ訓練を開始して2週間、つまりは冒険者になって2週間しかたっていない駆け出しの新人である。だというのに――
「(ステイタスの伸びが半端じゃない...!)」
ベル・クラネル
Lv.1
力:G200→G225 耐久:G240→G260 器用:G268→F302 敏捷:G299→F328 魔力:I0
≪魔法≫
≪スキル≫
「(ステイタス上昇値トータル100オーバー…!!)」
普通ならばここまで上昇させるのに早くて3ヶ月はかかる。それをたったの二週間。しかもダンジョンに潜らずにひたすら地上での訓練で。
「(ベル君、君はいったいどれだけ頑張ってるのさ...)」
ホームに戻ってきて直ぐに倒れて寝てしまうような様子では、間違いなく限界まで体を苛め抜いている。それも、壊れないギリギリのラインでだ。
そしてこのステイタス。ベルの相手は余程の強者に違いない。でなければここまで熟練度は上がらない筈だ。
一瞬、ヘスティアの頭の中で、ベルに訓練をやめさせるべきだという考えがよぎり、ヘス
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