第18話『部長VS.副部長』
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、部長の攻撃は終わらない。
「おらおらおらおら!」
「うっ…!」
今度は雷の拳での連打。手を抜いていないように見えるのが恐ろしい。
だがそれでも、副部長は何とか捌き切っている。
その後も部長と副部長の格闘が続いたが、お互いに一進一退の攻防が続き・・・
そしてついに、この決闘に終止符が打たれようとしていた。
「はぁ…じゃあそろそろ終わらせっか」
「あら、ようやく負けを認めるの?」
息を切らしながらそう言う部長に、副部長は皮肉を込めて返す。
さっきから攻撃に徹していた部長は、防御に徹していた副部長よりも大幅に疲れている。確かに早く終わらせないと、副部長にボコボコにされるのがオチだろう。
「お前の見たことのない技…見せてやるよ」
「わざわざ教えてくれるなんて、随分と自信があるのね。でもアンタの技は、私の動体視力と反射神経の前では無力なのよ。諦めなさい」
「そいつはどうかな」
部長は不敵な笑みを浮かべた。しかしピクリとも動こうとはしない。
だがそれも当然だ。
なぜなら、"その状態で"決着をつけたのだから。
「…っ!」
突然副部長が膝から崩れ落ちる。
その顔は苦痛で歪んでいたが、それよりも驚きを隠せないようだった。
正直、俺も今の一瞬で何が起こったかは理解できない。だって部長は一歩も動いていないのだから。
それでも、部長の仕業というのだけはわかった。
「あんた…何を…」
副部長が言葉をつまらせながらそう部長に訊く。どことなく苦しそうだ。
すると部長は快く答える。
「痺れただろ? ちょいと地面に電流を流したんだよ」
ここで俺は全ての合点がいった。
つまりあの一瞬に部長は電流を地面に流した。それを足から受けた副部長は、電流を体内に流してしまい、痺れてしまったといったところか。
それにしても、地面に電気を流すなんて無茶苦茶だ。魔術だから可能なのだろうか。なんでもありだな。
「嘘でしょ…」
「嘘じゃねぇさ。ただ次はもう少し大きな電流を流してやるけど」
部長の顔は笑顔から真顔へと変化した。威圧が凄く、俺は恐怖すら覚えた。
まず言ってることが恐ろしい。ただでさえさっきの電流が身体が痺れて動けないほどの強さなのに、それ以上の電流を体内に流すとなると、身体の色んな機能が痺れて停止してしまうだろう。
普段の部長ならそんな酷いことはしないはずだが、今の様子ならやりかねない気がした。
それを察した副部長は両手を上げる。
「…降参。私の負けよ」
副部長は若干涙目になって訴えていた。
しかし部長の表情は変わらず、淡々と副部長を見据え
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