第2章:異分子の排除
第27話「姉妹対決×2」
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に、ユリアは慌てて鞭を振うが、“魄翼”によってそれは弾かれた。
そのまま、機体の手をユリアに翳し...。
「【呑み込め、ブラストファイアー。】」
先程の砲撃よりも、一回り強力な砲撃が放たれた。
「あああああああああああ!!?」
炎に呑まれ、叫ぶユリアを冷徹な目で見降ろすナニカ。
もちろん、そんなユーリの変化をシュテル達が見過ごす訳もなく...。
〈ユーリ!どうしたというのだ!?しっかりせい!!〉
〈ダメです!彼女はユーリではありません!!〉
〈というかアイツにすっごい怒ってるよ!?〉
ユーリに呼びかける三人だが、反応が返ってこない。
「【....少し、“怒り”が解消された。このまま“八つ当たり”を続行する。】」
〈ええい!いい加減にせぬか!!〉
痺れを切らしたディアーチェが怒鳴るようにそう言う。
そこで、ようやく反応が返ってきた。
「【...?AI達による呼びかけ...?....了解した。これより一時気絶させていた操縦者の意識を元に戻す...。】......ぇ、あれ!?」
色が元に戻り、意識を取り戻したのか、ユーリが驚きの声を上げる。
〈ユーリ!目が覚めたか!?〉
「ディ、ディアーチェ?これは一体...?」
〈...分からぬ。〉
ユーリにしてみれば、爆発に巻き込まれたと思ったら炎に呑まれたユリアを見下ろしている形になっているのだ。戸惑うのも仕方がない。
「(爆発を受けた瞬間、何か声が聞こえたような...?それに....。)」
ふと、ISによって表示されてる情報に気になるモノがあった。
「(“自立白兵戦モード”....?)」
そう、ユーリに見覚えのないシステムだった。
尤も、その情報のすぐ横には“終了”と書かれており、終わっているのが分かる。
「(...とにかく、今は...。)」
「よく、もぉおおおおおお!!!」
「(姉様を倒す!!)」
SEがまだ残っていたのか、鞭を振り回しユリアが襲い掛かってくる。
「エルシニアクロイツ。.....“アロンダイト”。」
「っ!?ぁああああああっ!?」
それを、ユーリは落ち着いてエルシニアクロイツを展開し、一筋の砲撃を放つ。
それは、ユリアのすぐそばで鞭に当たり、球状の衝撃波が炸裂した。
ユリアは、あっさりと吹き飛ばされ、ついにSEを削りきられた。
〈勝者、ユーリ・エーベルヴァイン。〉
「...終わりましたね。」
勝者を告げるシステムアナウンスに、ユーリがそう呟く。
後味が悪い...と、言うより、謎が増えてしまった。
そんな戦いの結果に、ユーリはあまり満
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