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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十四話 お食事中の邪魔は厳禁なのです。
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ってほどなく、彼のヘーシュリッヒ・エンチェンは輸送艦隊の護衛艦の一隻としてアムリッツア星域に近い辺境惑星に赴いたことがあった。輸送艦隊は鉱物資源を運び出し、帝都とイゼルローン回廊との中間にある工業惑星地帯に運ぶのだ。
そこで様々な惑星に立ち寄ったのだが、どの惑星もひどいものだった。鉱山惑星や工業惑星は活気はあるものの、治安は乱れ、人々はすさみ、荒れていた。弱者はいじめられ、強者ばかりがのさばり、親を亡くした子供が孤児となって物乞いをしている姿など、目をそむけたくなる光景ばかりがあった。
かといって、農業惑星は貴族たちの農奴として生活を送っている人々、あるいは同盟の捕虜等が住んでおり、地球歴の1600年代の中世的生活を送っている光景が見られた。同盟の捕虜に至っては人間らしい扱いも受けず、骨と皮ばかりになって、死ぬまで働かされているという光景が見られた。時には死骸が野ざらしにされたまま、鳥についばまれる場面にも出くわしたりしたのだった。
帝都オーディンでは電子機器の普及は当たり前だというのに。このことに二人は衝撃を受けていた。輸送艦隊の護衛そのものは海賊などの襲撃も受けずに無事終わったため、二人は武勲を建てる機会はなかったが、こうした辺境惑星の現状を目の当たりにできたということだけでもだいぶ大きな勉強になったのだ。
「俺たちにもっと力があれば、ああした光景は絶対作らせないのだが」
ラインハルトは悔しそうにこぶしを打ち付けた。
「だが、おかげで大きな勉強にはなったな。軍隊内部にいるだけではああした現状は見られない、いや、むしろそれを覆い隠そうとする隠ぺい体質に染まる危険もある」
「おっしゃる通りです。わたくしたちは、ああした民を一日でも早く救わなくてはなりませんね。」
「つまるところ・・・」
ラインハルトは立ち上がった。
「帝国の体制も、同盟の体制も、最大多数の幸福を作り上げるには向いていないということだ。そこでだ、キルヒアイス・・・・」
ラインハルトは再び周りを見まわし、誰もいないことを確認すると、そっと耳打ちした。
「俺は帝国同盟双方を滅ぼし、新銀河帝国を作り上げる。当初は俺が改革を進めるが、下地ができ次第、そこに立憲体制を敷こうと考えている」
「立憲体制を、ですか?確かイルーナ様やアレーナ様に教わった記憶が、ございますが」
「あぁ、イルーナ姉上やアレーナ姉上に教わっただろう。昔の明治時代の日本やイギリスとやらが敷いていた体制だ。特に日本は明治時代に移行してわずか数十年で近代列強に並ぶ軍力と国力を手に入れている。俺はそこに目を付けた。早急な改革は議会政治ではできない。ある程度下地が定まったら、立憲体制に移行すればいい」
「なるほど・・・」
「絶対君主など必要はない。まして血統等どう
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