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龍が如く‐未来想う者たち‐
冴島 大河
第三章 内部崩壊
第一話 迷い
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と足立は盃を交わしています」


新たに名を連ねた、屋良と湯川。
そのうちどちらかが、あるいは両方が今回の事件に関わっている。
静かに上がっていくエレベーター内で、再び重苦しい空気に襲われた。

すると麻田が何かを思い出し、目をパチクリさせる。


「そういえば今日、組長は屋良さんに会いに行くって言ってましたよ」


その言葉が聴こえた瞬間、到着を伝えるエレベーターの音が軽く鳴り響く。
ゆっくり開いた扉を待たずして、真島は中から飛び出した。


「はよ、こっちや!!」
「どないしたんや?そない慌てて……」
「嫌な予感がするんや。はよ来い!!」


その顔に、いつも余裕がなかった。
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