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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第13話
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ると同時に後ろに跳躍して自分同様声に驚いているロイドやノエル、ロイドの仲間達と共に周囲を警戒していた。

「フウ………リオンお兄さん達もいない状況で”あの男”と戦わないといけないなんて、厳しいわね。」

「へ…………」

そして溜息を吐いた後厳しい表情になったレンの口から出た予想外の人物の名前にロイドが呆けたその時ロイド達と銀からやや離れた場所に何とバルバトスが現れた!



「なっ!?何もない所からいきなり……!」

「恐らく空間転移です……!」

「チッ……まさかそっちの助っ人か……!?」

バルバトスの登場の仕方に驚いているエリィにティオは真剣な表情で説明し、ランディは銀に視線を向けて訊ねたが

「クク……暗殺者如きと”最強”の男であるこの俺と一緒にしてもらっては困るなぁ?」

「………フン、”暗殺者如き”とは言ってくれるものだな。」

「………違うみたいね。」

「どうやら向こうにとっても想定外の相手が現れたみたいですね。」

バルバトスの言葉を聞き、殺気を纏ってバルバトスを睨む様子の銀を見たエリィはランディの推測が違っている事に気づき、ティオは真剣な表情でバルバトスを見つめた。



「――――バルバトス・ゲーティア。”強者”との戦いを求めて世界中で暴れ回っている”狂戦士”よ。確か最近の情報では”大陸最強の猟兵団”と恐れられている”赤い星座”と”西風の旅団”の団長同士による一騎打ちに割り込んで、双方の団長と激しい戦いを繰り広げた結果双方の団長を殺害したそうよ。」

「…………え……………」

「……私もその話は耳にした事がある。―――――バルバトス・ゲーティア、これから私達は互いにとって必要な戦いをする。それを邪魔するのならば、例え相手が何者であろうと許さんぞ。」

レンの話にランディが呆けている中銀は静かな口調で呟いた後バルバトスを睨んだが

「クク………何故最強の男たるこの俺が貴様如きに許しを請わなければならない?貴様やそこのガキなら楽しませてもらえそうだ………その他の雑魚共も纏めて纏めてかかってくるがいい!」

バルバトスは銀の脅しに一切通じず不敵な笑みを浮かべて銀とレン、ロイド達を見回して叫んだ。

「チッ、”その他の雑魚共”とは言ってくれるじゃねぇか……!」

「みんな、気を付けろ……!目の前の相手は尋常ではない相手だ……!」

「ハア……レンまで目をつけられるなんて完全にとばっちりじゃない。――――銀!どうやら貴方もあの狂戦士に目を付けられているようだし、ここは共闘といかないかしら?」

一方ランディは舌打ちをした後バルバトスを睨み、”影の国”でバルバトスを知る者達と出会い、バルバトスの事を話で聞いていた為バルバトスの強さをある程度理解し
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