第12話
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ジオフロントB区画に入ったロイド達が探索の途中で襲ってきた魔獣や暴走した清掃オートマタを排除しながら進んでいくと奥の広い場所に到着した。するとロイド達を挟み込むようにオートマタ達が現れ、さらに巨大なオートマタが現れ、ロイド達は協力して撃破し、巨大なオートマタ達を排除したロイド達が次のフロアに入ると、そこは狭い通路となっており、通路の途中には扉があり、そこから音楽が流れ、その事に気付いたロイド達は警戒しながら扉をそっと開けて、部屋を覗いた。
〜ジオフロントB区画〜
「さ〜てと。今日も荒稼ぎするかね〜。」
部屋の中には複数の端末の前にソバカス少年が座っており、端末の操作をしていた。
「まずはラインフォルト社の新型鉄道車両のスペック………それからヴェルヌ社の高級スポーツ車のスペック………へえ、ZCFでは新しい型の定期飛行船を開発してんのか………オーバルギアの開発といいあそこも相当飛ばしてるよなぁ。……後は”Ms.L”の情報だな……クソッ、相変わらず”Ms.L”に関する情報はプロテクトとカウンターウイルスがえげつなすぎるぜ……!ったく、このヨナ様でも突破できないプロテクトと排除に苦労するカウンターウイルスを仕掛けるなんて、どんな化物プログラマーを雇っているんだよ、”Ms.L”は!?」
(あれって……)
(どうやら”銀”ではないみたいだけど……)
(なんだぁ、あのガキは?)
(うふふ、性懲りもせずに何度も挑んでくる”お子様”とこんな形で顔を合わす事になるとはね。)
(……やっぱり……)
端末を操作しているソバカスの少年を見ていたロイド達は戸惑っている中レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ティオは呆れた表情で溜息を吐いた。
「しっかし、”銀”の旦那も銀耀石の結晶とは気前がいいよな。このサイズだと、1万ミラくらいにはなるんじゃないかね〜。へへっ、明日あたりに”ナインヴァリ”で換金するかね。ギヨームのオッサンの所で新型のパーツも買っておきたいし。ハハ、それにしても旦那も無駄なことするよな〜。あんなメールを送ったところでここまで辿り着けるワケないじゃん。このヨナ様の足取りを追えるヤツなんてゼムリア大陸捜してもいないっつーの!」
「―――それはどうかな?」
ソバカス少年が笑いながら豪語していたその時、ロイドの声が聞こえ、部屋に入ったロイド達はソバカス少年に近づき
「なっ……!?」
ロイド達の登場に少年は驚いた。
「どうやら君が………”ハッカー”みたいだな。」
「おいおい………まだ本当にガキじゃねえか。」
「な、なんだアンタら…………!………ま、まさか”銀”の旦那が言ってた『特務支援課』かよ……!?」
ロイド達に見つめられた
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