暁 〜小説投稿サイト〜
水の国の王は転生者
第三十一話 リッシュモンの反撃
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
待機してくれ」

「御意。場合によっては例の少女も出しますがよろしいですか?」

「……僕の関知する事ではない」

「御意」

「話は以上だ。解散」

 二人とも一礼してそれぞれの持ち場に帰った。

 十数分後、ヒゲ塗れ垢塗れのラザールが遅れてやってきた。

「申し訳ございません。遅刻してしまいました」

「今回の様な不慮の事態に遅れては困るよ。まったく」

「面目ないです」

「次は頼むよ。あと、風呂は毎日とは言わないが、最低でも三日おきに入る事、いいね」

「分かりました」

「コホン……用件だが現在、王宮と緊張状態に入っている。念のためロケット砲の準備を命ずる」

「御意……して、照準は王宮でよろしいでございましょうか?」

(……血の気多い連中ばかりだ)

 内心、ため息を吐く。
 真っ先に戦闘準備を命じた自分の事はお構いなしだ。
 ちなみに当初、ロケット花火の王様の様だったラザールの多連装ロケット砲は新型火薬と大型化によって、口径約8サント、射程4〜5リーグの強力な兵器に進化した

「却下、そもそも、王宮まで届かないだろうに。準備だけしていてくれ」

「御意」

 ラザールが退室するのと入れ違いに家人が入ってきた。

「で、殿下! 王宮から使者が参りました!」

「これから登城しようという矢先に……使者というなら無下にはできない、謁見の間に通してくれ」

「御意」

 マクシミリアンは、こうも早く使者がやって来た事に胸騒ぎを覚えていた。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ