第11話
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わたくしのエリィの側にいるなんて。女神も許さざる所業ですわね。」
「ムサ苦しいって………」
「ちょ、ちょっとベル……」
マリアベルの言葉にロイドが溜息を吐いている中エリィは真剣な表情でマリアベルを睨んで注意しようとした。
「大体、なんですの?そのラフすぎる服装は。せめてスーツくらい着るのが礼儀というものでしょうに。」
「こ、これはその………街中や市外で捜査活動する時はこの方が都合がいいといいますか………」
「言い訳は結構ですわ。まったく、だからわたくしは警察入りなんて反対したのよ。わたくしの事業を手伝ってくれた方が遥かに有意義だったでしょうに…………」
「ああもう、ベルってば!」
ロイドの言い訳を一蹴し、ロイドを睨みながら言うマリアベルにエリィは呆れた表情で声をあげた。一方ディーター総裁は椅子から離れ、ロイド達に近づいた。
「ハッハッハッ。盛り上がっているようだね。うむ、若い者は若い者同士で、親交を暖めてくれたまえ。約束の時間なので私はそろそろ失礼するよ。ベル、後で彼らを端末室に案内してあげたまえ。」
「端末室………どういう事ですの?」
「事情は彼らから聞くといい。それではさらばだ。」
首を傾げているマリアベルにロイド達を見ました後言ったディーター総裁は部屋から去って行った。
「あ………」
「逃げましたね………」
「もう、お父様ったら……」
「うふふ、中々いい性格をしているわね。」
ディーターが去った後エリィは呆け、ティオとマリアベルは呆れ、レンは小悪魔な笑みを浮かべた。
「そ、それじゃあ早速、案内をお願いできれば………」
一方ロイドは苦笑しながらマリアベルを促したが
「まだ話は終わってませんわ!そちらの赤毛の貴方も、そんな派手な格好をして……立派な体格をしているのだからきちんとしたスーツを着なさい!」
マリアベルはロイドを睨んだ後更にランディを睨んだ。
「お、俺ッスか?いや〜、でも俺って根っからの遊び人だしなあ。あ、それにソイツみたいに夜の屋上で同僚のお嬢さんと良い雰囲気になったりしないし。」
「な、なんですって〜!?」
マリアベルに睨まれたランディは苦笑した後、マリアベルの怒りの矛先をロイドに変えた。
「ランディ、お前………!」
「ご、誤解されるようなことを言わないでちょうだい!?」
一方ロイドは驚き、エリィはランディを睨んで注意し
「あながち誤解ではないみたいですけど………エリィさんも随分、元気になったみたいですし。」
「うふふ、そう言えばエリィお姉さんはロイドお兄さんにお礼代わりに”あんな事”をしたって言っていたけど、”あんな事”ってどんな事かしら
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