第22話「りょこう」
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休むべきだ。」
「え、で、でも...。」
「...体調を崩せば、いざというとき大変だぞ。」
危険を考慮して、仮拠点を探す事にする。
とりあえず、コンビニで一時休憩した時に向こう側にも伝えておくか。
「...よっと...。」
「こんなもんだな。」
と、言う訳で、どこかの二階建ての住宅にお邪魔させてもらう。
二階に上がり、階段を上れないように壊しておけば安全だ。
降りる時は梯子があったからそれでベランダから降りればいい。
「川が近くにあるから、明日はそこで服を洗おうか。」
「...そろそろ服の着替えもありませんしね...。というか、体洗いたいです。」
美紀が自分の服や臭いを気にしながらそう言う。
「とりあえず、今日はゆっくりと、しっかり疲れを取るように眠ってくれ。奴らは二階には上がってこれないはずだからな。」
「あいつらが遼や私みたいな身体能力を持ってるのなら別だけどね。」
「そんなのいてたまるか!?」
...まぁ、階段を壊す際の音で何体かおびき寄せてしまったけど...問題ないか。
「...根を詰め過ぎるとそれこそ助からない。...だからちゃんと休めよ。」
「....ええ。」
悠里に念を押すように言う。
...この中で一番疲れてるだろうしな...。
「じゃあ、お休みー。」
「...遼君達も、しっかり休んでね。」
「分かってますよ先生。...今日は、俺達もぐっすり眠れそうです。」
今晩は見張る必要がない。
だから、俺達もしっかり眠れるって訳だ。
「お着替え完了!いっくよー!」
「おう!」
わー!と、由紀と胡桃が川に向かって水着姿で走って行く。
「...洗濯しにきたの忘れてないか?」
「まぁ、元気がいいのは良い事よ。」
「そうだけどさ...。」
“せっかくだから川で遊びたい”って...。
「...まぁ、まだ暑い日があるし、ちょうどいいか。」
「けど、洗濯も手伝ってもらわないと困りますよ。」
「結構、服がありますもんね。しかも手洗い...。」
俺がそう言うと、美紀と圭が大量の洗濯物を持ちながらそう言う。
「...俺、立場的にお前らの上着くらいしか洗えないんだが...。」
俺は男。他は全員女性。...まぁ、一応下着以外は大丈夫だけどさ...。
なんというか、肩身狭いなぁ...。
「...前から思いますけど、遼先輩って多芸ですよね。」
「親父からなんでもかんでも叩き込まれたからな。...何度か死ぬかと思ったぜ。」
「一体何があったんですか
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