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ぶそうぐらし!
第22話「りょこう」
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       =遼side=



「....っと、今日はここまでだな。」

「なかなか進めないなぁ...。」

  コンビニの駐車場に車を止め、今日はここで一泊する事にする。

  “卒業”してから大学に向かっているのだが、瓦礫とかで中々進めない。

「じゃあ、俺と蘭と先生と胡桃でローテーションだな。」

「ああ。異論はないぜ。」

「...私としては、皆にも休んでもらいたいのだけど...。」

  見張りとして、俺たちは交代しながら寝る事にしている。
  悠里は少し反対してるけど、安全のためだししょうがない。

「じゃあ、俺と蘭で中を見てくる。」

「ああ、任せた。」

  他の皆に車を任せ、コンビニの中へ入ろうとする。

「あっ、私も行くよ!」

  すると、そこで由紀も名乗り出た。

「皆にばっかり負担を掛けさせないからね!」

「...分かった。なら頼むよ。」

  今の由紀は現実逃避してる訳ではない。
  だから、これからも現実と向き合うためにも、経験は必要だろう。
  そう思って、俺は由紀も連れて行くことにした。



「....ふむ、店内は何もいないな。」

「コンビニとは言え、夜だと奴らもあまり出てこないからね。」

  店内を探索するが、奴らはおらず、だいぶ荒らされた状態なだけだった。

「(...いくつもの空けられたカップ麺....何人かはここに避難してたんだな。)」

  割りばしが入ったままの空のカップ麺を見て、俺はそう思う。

「(血がほとんど見られない、食品がほとんどない所を見るに、場所を替えたのか。)」

  まだ誰かが生きている可能性があると、俺は推測する。
  ...だけど、その可能性は低すぎるな...。

「じゃ、俺は裏を見てくるから。」

「あ、じゃあ私は掃除しとくね。」

  蘭と由紀を置いて行き、俺は裏を見に行く。
  奴らの習性を見るに、生前の夜にバイトしてた奴は...。

「...一体だけいた...か。」

  一体だけ裏でごそごそしていたので、裏口まで引きずってから潰しておく。

「...よし、これだけか。」

  すぐに店内に戻る。
  すると、由紀は掃除していて、蘭はまだ使えそうな品を物色していた。

「あ、どうだった?」

「一体だけ。結構安全だな。」

「オッケー。伝えに行っとくね。」

  そう言って蘭は皆に伝えに行く。

「ふぃー、掃除終わったよー。」

「お、サンキューな。じゃ、俺たちも寝具取りに行くか。」

  俺たちも皆の所へ行き、寝るのに必要な道具を取りに行く。





「やっぱお布団はいいねぇ
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