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青砥縞花紅彩画
14部分:神輿ヶ嶽の場その四
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星「言うのは容易いがどうすれば」
忠信「ご案じなされますな。拙者の手の者を使います故」
赤星「そうか、そうしてくれるか」
忠信「(頷いて)はい」
赤星「もう一つ、先程千寿の姫様とここで御会いしたのじゃ」
忠信「それで」
赤星「三途への御供を約束したのじゃ。そして姫は今しがた川に身を投げられた。この約束も守らねば」
忠信「(それには首を横に振って)今すぐにでも必要はありませぬ。それは何時でもよろしいのでは」
赤星「しかしのう」
忠信「今は御後室様の御命の方が大事かと思いますが」
赤星「そうしたものか。ではこの百両、頼むぞ」
忠信「(頷いて)はい」
 赤星は百両を忠信に差し出す。忠信はそれを恭しく受け取る。

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