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小さかったあの娘
9部分:第九章
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第九章

25.一枚のラブレター
 長かった昨日は終わって  今日がはじまる

 今日は何があるのか  何を創っていけるのか

 あれこれ考えながら学校に向かう

 あの娘がいるから  今日こそは

 そう思いながら通学路を歩いていく

 クラスに入ってあの娘を見て

 心の中で決めて懐の中を触る

 そこにあるのは昨日徹夜で書いたもの

 それを手にして彼女のところへ

 今日と僕の恋を創り出す為に

 
 昨日徹夜でやっと書いて  今日持ってきたんだ

 彼女の為に書いた  たった一枚のラブレター

 それを手に持って彼女のところへ

 彼女はそれを見て  驚いて

 けれど笑顔で僕に対して言ってくれた

 それで僕は恋を創れたんだ

 ついクラスの中で叫んでしまう

 皆から笑われてしまったけれどね

 それでも彼女の微笑みは

 何よりも嬉しいはじまりだった


 そこにあるのは昨日徹夜で書いたもの

 それを手にして彼女のところへ

 今日と僕の恋を創り出す為に


26.歪み
 自分の夢の為に

 他の人を傷つけていって

 その先にあるのは何があるのか

 多分そこには何もない  ある筈がない

 夢は自分の手だけで掴んでいくものだから

 それがわからない歪みは  歪んだ夢になる

 夢を掴んでも得られるものはない

 他の人を傷つける夢はいらない

 それなら諦めて別の夢を

 奇麗事かも知れないけれどそれでも

 思いやりを忘れた夢は歪んだ夢だから

 
 自分の夢はある

 あるけれどそれは僕だけ

 僕だけのものでしかないんだ

 だからいつも大切にして  持っていたい

 その夢を持って歩いていくのは自分だけだから

 他の人には関係ないから  他の人は傷つけない

 夢はたった一人で手に入れる

 掴むものは自分で手に入れて

 そして一人喜ぶ

 そうしたものが夢だって思うから僕は

 他の人を傷つけずに夢を目指したい


 奇麗事かも知れないけれどそれでも

 思いやりを忘れた夢は歪んだ夢だから


27.報い
 逃げても何にもならない

 悪事は常に自分に報いを与えるから

 それから逃げてもその先にあるのは

 報いしかないのが世の中だから

 だから逃げては駄目だけれど

 卑怯者にはそれがわからない

 悪事から逃げて  さらに悪事を続けて

 その先にあるのは何もない

 報いがあるのがわかっていない

 その報いから逃れようとしてもそれはできない

 償うしかないけれ
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