暁 〜小説投稿サイト〜
小さかったあの娘
5部分:第五章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
見てしまう

 けれど声をかけることはできなかった

 何も言えなかった

 ただ見ているだけで何もできなくて

 彼女は僕の目の中でただ座っているだけ

 一言も語らずに俯いて

 ただそれだけだったよ

 
 赤い髪の女の子  何も喋らずに

 冷たいベンチで一人  俯いたまま

 一人そこに佇んでるよ

 そんな彼女に気付いて  けれど言えはしない

 寂しい気持ちがわかるから

 声をかけることはできなかった

 何も言えないまま

 ただその気持ちを察するだけだった

 彼女は冷たい世界に一人身を置き

 その中に身体を沈めて

 黙っているだけだったよ


 彼女は僕の目の中でただ座っているだけ

 一言も語らずに俯いて

 ただそれだけだったよ

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ