暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第233話 気になる瞳
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
Ran》の名前が出現。ランの方にも、《RYUKI》の名が記されている事だろう。それを互いに確認した後、同じく互いに背を向けた。大分傍にまで近づいていたから、それとなく距離を取る為だった。

――それは、互いに示し合わせた訳ではない。ただ、自然とそうなった。

 10秒のカウントダウン、それが物凄く遅く感じる。
 互いに武器を取り出し、構えているというのに、数字を見たら――まだ 0にはならなかった。たった10秒だというのに。

 ランは、ゆっくりと目を閉じた。限りなく圧縮された時の中で、また――頭の中で()が聞こえてきた。

『――凛とした中でも、時折笑顔を見せる。見せてくれる。その素顔が本当に素敵でした』

 笑顔の彼女(・・)が、瞼の中にはいた。
 目の前の彼と相対して……、何だか増えた気がするんだ。


――この人は……………もしかしたら…………。

 
 ランの頭の中に、一瞬だけ、何か(・・)が過ぎった。
 だが、その思考は長くは続かない。考察する暇もなかった。

 限りなく長く感じた時も、決して無限ではないという事だ。


【DUEL】


 その文字と共に、それを知らせるブザー音が鳴り響いたのだから。

 そして、始まるは――――。


 剣聖 VS 白銀



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ