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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第233話 気になる瞳
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内であるレイナは、騒動があったその理由、それを見て聞いて、ただただ、
彼
(
・
)
の方を見て笑っていた。(勿論、黄色い声援が飛んだ辺りでは、頬を膨らませていた本人だが)
「ねぇ、ユウ」
「ん?」
ランは、今一度、彼の方を見た後、再度ユウキを見て言った。
「本当の目的、果たせちゃったけど、いいかな? もうひとつ、だけ……」
ユウキは、ランの言葉を訊きいた後に、周囲が煽っている内容に改めて耳を傾けた。
曰く、『最後の砦』曰く『
最終兵器
(
リーサル・ウェポン
)
』――つまり、この上なく強い相手だという事。
更に、女の子たちからの声援が倍増しで増えている事から、男女問わずの大人気プレイヤーなのだという事も同時に理解した。
「うんっ。おっけーだよ。でも、珍しいね。姉ちゃんからそう言うなんてさ」
ユウキは大体察した所で、にかっ と笑いながら そう言っていた。ランは、軽く手を振って、何かを誤魔化す様に笑う。
その後、ユウキは アスナとレイナの方を向いて。
「ごめんねー。お姉さんたち。その――……、姉ちゃん。あの人と戦ってみたい様だからさ。その……、それが終わったら、ちょっとお話、いいかな?」
ふいっ……と、少なからず俯き、どこかはにかむ様に、唇をもごもごさせてそう言うユウキ。さっきまでは、姉……つまり、ランとおもしろおかしく話していたと言うのに。
――確かに、話し易さ、と言うものはあるだろうけれど、この目の前の天真爛漫な少女に、人見知りをする様な事などあるのだろうか?
と、アスナは思いつつも、上目遣いをしつつ、懇願する様に訊くユウキに対し、『いいえ』などと言う選択肢を取る筈も無い。少々遅れて状況を察したレイナも、以下同文である。
寧ろ、レイナの場合は ちょっぴり願ってもない展開だ、ともいえる。何せ、この戦いが始まる前に、彼に、……リュウキに。
『私たちの仇討ちをしてよー』
と言っていたから。
その後に、苦笑いをされながら、活を入れられたが、断られた訳ではないから。
そして、その後色々とあって――。
結局、目立つのが非常に好ましくないリュウキではあるのだが、逃げられない状況に立たされてしまった。
周りの煽りもそうだが、何より自他共に認めている《最愛の人が敗れた》という状況(あまり良い表情をしない者も勿論いるが)、というのが何よりも拍車をかける、と言うものだろう。
そして、よくよく考えれば、《リズ》と《シリカ》が敗れ、《リーファ》も。本日、《アスナ》と《レイナ》が敗れて――何よりも、これまた 勝手に? 相棒だ、と言う噂が広まってしまっている《キリト》も敗れている。
話は上がっていないが、恐らく 《クライン》も挑んでい
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