暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第233話 気になる瞳
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
キやランの様な美少女だったから、半減どころか、全損しかけていたけれど、ALO内きっての美人姉妹であり、最強姉妹とも言われていた、アスナとレイナまでもが倒されてしまった為、その感情が少なからず湧いて出た様だ。


『ん〜……バーサク姉妹のアスナちゃんとレイナちゃんが負けちゃって、シルフの剣士、リーファちゃんも……だし』
『主だった奴らは、全滅って感じだよなー。……やっぱ衝撃なんわ、キリト(ブラッキー)先生だろ?? 後目ぼしいのって、領主クラスの人らだけど、あの人たち、辻デュエルになんか参加しないし……』

 
 観客(ギャラリー)達は、考え続けた。
 もう、誰もいないのだろうか? あの2人を倒せないまでも、戦える相手はいないのだろうか? と。


 そして、色々考えている雰囲気は、口に出しているからこそ、周囲にバレバレな訳で、一人の鍛冶屋兼マスターメイサーである、少女……、まぁ リズだが。リズが 妙な笑顔を見せたかと思えば、すぐに行動に出た。

「にっひひ〜〜。ほーーれっ!!」
「っっ!?」

 背後からこっそりと、1人の男を押して前に出した。
 その男は、先ほどの勝負の光景を食い入るように見つめていた為、背後に忍び込まれたのが読めなかった様だ。普段は『後ろにも目があるんじゃね?』と思われる程、感覚鋭い癖に、と思われたのは、また別の話。

 STR型パワーでも全開にさせていたのだろうか? 結構な力だった。元々の()の種族は、重量級ではないの+リズ自身のパワー(これがほんとの鍛冶(・・)場の馬鹿力??)もあって、丁度 観客(ギャラリー)達の視線に止まる位置にまで、押し出されてしまい……。

「…………」
『………ああっ!!』

 目が合ってしまった。
 そそくさ、と久しぶりにフードを被ろうと、ウインドウを出そうとしたのだが、最早手遅れである。

「おおおおおおお!!!!! まだいたじゃねぇかあ!! ってか、なんで今の今まで思いつかなかったんだよっ!! オレらの最後の砦!」
「リューキがいるじゃねぇか!! 我らが最終兵器(リーサルウェポン)! リュウキがよぉぉ!」

 と、盛大に湧きに湧く。

 非常に頭が痛い思いだ。確かに勝負には魅入ってしまっていて、久しぶりにゲーマーとしての血が騒ぐ思いだったのは否めなく、油断してしまったのもそうだ。
 が、それとこれとは話が別であり、今度リズの所で取引するの、辞めようか、とも思ってしまっているのは、そう、リュウキである。

「きゃーーっ、リューキくん、来てたんだーーっ!」
「たまには、レイちゃんだけじゃなくって、あたしらも相手してよー♪」
「今度、付き合って〜? 何なら、リアルででも良いよ――?」
「あ、私も〜?」

 今度は黄色
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ