第7話
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「ああ、多分な。警察のナワバリ意識ってのは結構やっかいなもんだ。特に一課はエリートだからお前らみたいなガキの手伝いなんざ断固拒否してくるだろうぜ。―――ただし、黙ってやる分には話が別だ。」
「え………」
セルゲイの指摘を聞き、仲間達とともに驚いたロイドは呆けた声を出した。
「クク………この特務支援課はある意味、規格外の部署だ。本部からハブられてはいるがそれは逆に、ある程度の裁量が任されているとも解釈できる。それこそ黙ってやる分には他の部署のナワバリを踏み越えられるくらいにはな。」
「あ………」
「うふふ、要するに”出し抜かれた方が悪い”ってことね♪」
「オイオイ……そんな事言っていいのかよ?」
「とんだ不良上司ですね………」
セルゲイの指摘にロイドは呆け、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランディは驚き、ティオはジト目でセルゲイを見つめた。
「クク、言っただろう?俺は基本的に手は貸さねぇが尻拭いだけはしてやるってな。腹を括って動くのはお前らだ。」
「……………………」
セルゲイの言葉に対し、エリィの事が気になっていたロイドは何も返さず複雑そうな表情で黙り込んだ。
「まあ、そうはいってもその調子じゃ無理だろうがな。なにせ仲間うちに迷ってるヤツがいるくらいだ。チーム一丸となって捜査を続けられる状態じゃねぇだろ。」
「……それは………」
「まあ、お嬢があの調子だとどうにも調子が出ねぇよな。なんかこう、ピリッと引き締まらねぇっていうか。」
「確かに今日一日、そんな感じはしていました………エリィさん、大丈夫なんでしょうか……?」
「それに関してはエリィお姉さん次第としか言いようがないわね…………(もしくは誰かがエリィお姉さんを立ち直らせるかね。)」
セルゲイの指摘にロイドは複雑そうな表情をし、ランディは疲れた表情で呟き、心配そうな表情をしているティオにレンは疲れた表情で指摘した後意味ありげな笑みを浮かべてロイドに小声で囁き
「…………………」
レンに囁かれたロイドは複雑そうな表情で考え込んでいた。
その後明日に備えてロイド達はそれぞれ自室に戻って休み始めたが、ロイドはエリィと話をする為にエリィの自室に向かった――――
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