第7話
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ンティーク屋さんにはたまに一人で遊びに来ているの。おじいさんの人形がたまに出てるし可愛いぬいぐるみが入荷してることもあるから。」
「へえ、そうなのか。でもこの辺り、子供が一人でうろつくのは……って、君に関しては心配無用か。というか君に手を出そうとする人達の方を心配すべきだな……」
子供のユウナが一人で裏通りをうろついている事を心配したロイドだったが”結社”の”執行者”であるユウナには無用な心配である事に気づくと苦笑した。
「失礼ね。ロイドお兄さんはユウナを何だと思っているのよ。呼び込みのお兄さんもお水のお姉さんも優しいし………路地の奥の黒メガネさんたちもけっこう楽しい人達だもの。」
ロイドの言葉に頬を膨らませたユウナは話を続け、ユウナがルバーチェのマフィア達とも接触している事を悟ったロイド達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「う、うーん………」
「ちょっと心配だけど……」
「うふふ、ところで――――狼さんとの鬼ごっこはなかなか楽しかったみたいね?特別ゲストがいっぱい参加してくれたみたいだし。」
「えっ………」
「もしかして……クロスベルタイムズの記事からそんな風に察したのか?」
意味ありげな笑みを浮かべたユウナの指摘を聞き、ユウナがかつて自分達が関わった事件の詳細を詳しく知っている事にエリィと共に驚いたロイドはユウナに訊ねた。
「クスクス、そんな所かしら。あの狼さん、お兄さんたちのお友達になったんでしょう?今度ユウナにも改めて紹介してちょうだいね?」
「あ、ああ、わかったよ。」
(相変わらずミステリアスな嬢ちゃんだな。)
(……そうですね。レンさんの双子の妹だけはありますね。)
「―――それではユウナはこれで失礼するわね。」
そしてユウナは上品な仕草でロイド達に会釈をした後その場から去っていき
(レン……以前と比べるとユウナとの関係が改善されたように見えるけど……もしかして和解したのか?)
ユウナが去っていくとロイドはレンに小声で訊ねた。
(ふふっ、どうかしらね。まあ、ユウナのレンに対する呼び方を考えるとマシにはなっているのでしょうね。)
(へ……それってどういう事だ?)
(―――レンの事を”おねえちゃん”って呼んでいたでしょう?前は”元おねえちゃん”か”レン”だったのに。)
(あ…………そう言えばさっきレンがユウナに何かをあげたような事をユウナが言っていたけど……もしかして俺が先に”影の国”から現実世界に帰還してから、ユウナに何かあげたのか?)
(あら、鋭いわね。―――溜まっていた”5年分の誕生日プレゼント”。ユウナを光の世界に連れ戻そうと考えているエステルとヨシュアの”家
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