7話
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特徴である360度攻撃も潰された。となると必然的に攻撃するポイントもタイミングも単調にならざるを得ない。
「ペースが単調だと僕みたいに距離を詰められることだってあり得る。多分開発者もこの弱点を理解していたんでしょうね。だから残りの2基は迎撃に回す可能性が高い。そしてレーザー対策が取られているならレーザー武装を積むことなど考えられない、必然的に意表をつく意味でも実弾になる」
現在のIS事情は実弾も多く使われているが、試験的な意味でもレーザーを用いる第3世代機も少なくない。ISブルーティアーズはレーザーが基本になっているので初見の対戦相手なら必ずレーザーだけで構成されていると錯覚するだろう。僕みたいに防御弾頭やポジション取りで対策する人もいれば、シールドのような防御兵装や装甲をレーザーに強いタイプにすることだって考えられる。故にレーザーだけで構成するなど間抜けなことをする開発者もいまい。圧倒的な性能を持っているならいざ知らず。
「望ましいのは一撃で決着を着けられる火力のある武装。最低でも距離をとって仕切り直し。だけど、ブルーティアーズの火力は決して高くない。そしてエネルギーの消耗率や操縦者の集中力を考えると仕切り直しにしてもジリ貧になりかねない。ならば、高火力でなおかつ直撃の可能性が高いミサイルを選ぶのがベスト」
ISブルーティアーズの武装は全て弾速や発射ラグの短さはかなりのものだが、その代わりに威力が足りない。ライフルでも実弾ライフルより僅かながらに落ちる。 結論としては火力は手数で補うタイプ、もしくは防御の弱い部分を的確について削るタイプ。だけど多少矛盾するようだが自立兵器である以上、かなりの集中力を持続させなければいけないからできるだけ短期で終わらせたいし、しかもエネルギー補給もしなければならないからISのシールドエネルギーを回す以上、これもまた短期で終わらせたい。なおさら僕の仮説、エネルギーを使わずなおかつ火力の高いミサイルを使う可能性が大きくなる。
「ミサイルなら瞬時加速で後退しながらレール砲で迎撃、誘導ミサイルだと勝手に追いかけてくるんで狙いが多少甘くても撃ちまくればどれか当たります。で、切り札を潰したらあとは近接武装としては貧弱なインターセプターのみ、再度瞬時加速で距離を潰してほぼ勝ち確」
ミサイル『ブルーティアーズ』はかなり高性能なミサイルだ。弾速、誘導、威力、どこを切り取っても文句のつけ所のない代物だ。今回僕はそれを逆手に取った。高性能であるが故にしっかりと食いついてくるので狙いが甘くても『面』で制圧すれば必ず落とせる。弾速は速いが、それも鬼神の機動力の高さと瞬時加速などを組み合わせればどうにかなる。威力の高さだが直撃でなければなんとか耐えられると思った。
結果としてはかなりギリギリまでエネルギーを
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