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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第八十六話 第七次イゼルローン要塞攻防戦(その2)
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上げていく。すまん、ゼークト。要塞を守れなかった、卿の帰りを待てなかった。もう二度と酒を酌み交わす事も出来まい、すまん……。


■ 帝国暦487年4月24日 09:30    イゼルローン回廊 特設任務部隊ヤン・ウェンリー


「閣下、要塞から通信が入りました」
私はグリーンヒル中尉の声に艦橋のスクリーンに眼を向ける。帝国軍の軍服を来たシェーンコップがいた。彼にはやはり同盟よりも帝国の軍服のほうが似合うようだ。

「お待たせしました。多少機器の操作に手間取りましたが、もう大丈夫です。誘導波を出しますので入港してください」
艦橋に歓声が上がる。

「ご苦労様。では入らせてもらおうか」
艦隊が動き出した。ようやく折り返し地点、第二段階が終了しつつある。多少時間はかかったが大丈夫だ、特に問題は無い。要塞内に入ったら早急に次の手を打たなければならないだろう。これからが最後の仕上げだ……。


二時間後、イゼルローン要塞より駐留艦隊、遠征軍に対して通信が発せられた。


「反乱軍はイゼルローン要塞に大軍をもって来襲せり。先程の遠征軍からの救援要請は謀略なり。至急来援を請う!」





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