第6話
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「あ、あなたは……!」
「たしか捜査一課の……」
「―――アレックス・ダドリー。捜査一課所属のエリート刑事ね。」
刑事を見たロイドとエリィは驚き、レンは静かな表情で呟いた後意味ありげな笑みを浮かべて刑事を見つめた。
「一課のダドリーだ。来い。」
そして刑事―――ダドリーは名乗った後、ロイド達を促した。
「へ……」
「……こんな場所で悠長に話をする馬鹿がどこにいる。いいから付いてこい。」
「わ、わかりました。」
「おいおい、何だってんだ………」
その後ロイド達はダドリーと共に”黒月貿易公司”の建物から離れ、公園の傍に駐車してある車の近くまで移動した。
「……お前達は阿呆か。何のつもりかは知らんがノコノコと乗り込んで……挙句の果てにあんな場所で悠長に相談事をするとはな。」
「す、すみません………」
「……確かに少々、配慮が足りませんでした。」
ダドリーに注意されたロイドとエリィはそれぞれ謝罪した。
「フン……まあいい。―――で?」
「で……とは?」
「アルカンシェルがどうとか口走っていただろう。それと、お前達が”黒月”を訪れたことに何の関係があるか……洗いざらい話せと言っている。」
「なっ………!?」
「おいおい……いきなり何言ってんだ?」
「唐突に現れたわりには図々しい要求ですね………」
「幾ら捜査一課と言えど、他の課が関わっている事件にレン達の上司であるセルゲイおじさんに断りもなく情報提供を強いるなんて、厚かましいと思うのだけど?」
ダドリーの要求にロイドは驚き、ランディは目を細め、ティオはジト目で指摘し、レンは呆れた表情で指摘した。
「フン………図々しくて厚かましいのはどちらだ。我々一課は、一月以上前から”黒月”をマークしている……いきなり何の断りもなく割って入ったのはお前達だぞ。」
「そ、そうなんですか……?」
「もしかして………一課の方でも”銀”を?」
「フン……その名前を知っていたか。とにかく、知っていることを包み隠さず話してもらおう。従わなかった場合………こちらの捜査妨害を行ったとしてセルゲイさんに厳重抗議する。」
「くっ……わかりました。ただし……あくまで支援課で受けた話です。他言は無用にお願いしますよ?」
「それは私が判断する。いいから話せ――――これは命令だ。」
そしてロイド達はダドリーに事情を説明した。
「―――ふむ、なるほどな。手掛かりがないと思ったが………ようやく尻尾を出したというわけか。」
「それは……”銀”のことですよね?」
事情を聞き、頷いたダドリーにエリィは尋ねた。
「……そうだ。”
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