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ガンドゥーラ
第二章
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「また言うがわかってるな」
「よくわかってます」
「毒には注意します」
「俺達も刺されたり噛まれたりしたくないですから」
「くれぐれも注意します」
「そうしてくれ、サハラ砂漠だからなここは」 
 だからこそというのだ。
「いつも注意して調査するんだ、いいな」
「はい、そうします」
「人もいないですしね」
「そうした場所だって認識して」
「そうしていきます」
「ああ、じゃあ予定コース通り回っていくぞ」
 調査に行く前に決めたそのコースを進んでいくというのだ。
「そこから外れない様にな」
「はぐれるな、ですね」
「はぐれたらもうそれで終わりだから」
「だからですね」
「ガイドさんの案内も受けてな」 
 一緒に来てくれている現地の人のというのだ。
「行くぞ」
「はい、わかりました」
「そうしていきます」
「それじゃあそうしていきます」
「私達も死にたくないですから」
 スタッフ達も頷いてだ、権田原についていった。彼等はここに来る前に何度も打ち合わせをしたうえで決めた予定コースを進みつつ調査をしていった、そして。
 夜のテントの中でだ、権田原はスタッフ達に寝る前にある話をした。その話はというと。
「明日はオアシスに立ち寄るが」
「はい、楽しみですね」
「水を好きなだけ飲めますね」
「日本にいたら思わないことですが」
「それでもですね」
「砂漠ではそうもいかないですからね」
「オアシスで水を補給しよう、そして」
 権田原はさらに話した。
「もう一つある」
「もう一つ?」
「もう一つといいますと」
「大きなオアシスでな」
 そのオアシスはというのだ。
「傍に街もある」
「そうなんですか」
「街がオアシスの傍にあるんですか」
「そこまで大きなオアシスなんですね」
「そうなんですね」
「ああ、そうだ」
 実際にというのだ。
「湖みたいだ」
「ですか、そこまで大きなオアシスですか」
「街が傍に出来る位の」
「そうしたオアシスならですね」
「色々と変えそうですね」
「果物も売っている」
 砂漠では到底手に入らない様なものもというのだ。
「オレンジなり何なりがな」
「じゃあその果物も買いますか」
「ビタミンも補給しないといけないですからね」
「だからですね」
「そっちもですね」
「買おう、勿論他のものもだ」
 水や果物以外に必要なものもというのだ。
「水浴びも出来るからな」
「それいいですね」
「もう毎日汗だくになって砂にも塗れてでしたから」
「風呂は無理でも水浴びもしたかったです」
「それが一番いいですね」
「そうだろ、砂漠にいたらな」
 それこそとだ、権田原はスタッフ達に微笑んでこうも言った。
「水自体が滅多にないからな」
「海は海でも砂の
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