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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第507話】
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はい? ……有坂くん、私、記録係ですよ?」


 きょとんとした表情で首を傾げる山田先生に、俺は――。


「こ、この学園の上層部の頭の中は、うじでも湧いてるんじゃないのか……」


 頭を抱え、小さく呟く俺を他所に教室へと入ってくる一組女子生徒一同。


「あ、あれ? 有坂くんじゃん」

「え? お、お兄ちゃんっ!?」

「な、何でヒルトが……。 ……て、てか、ヒルトの前で俺は下着見せるのかよ……」

「おー? ヒルトが測定係かー? ばっちり測れー」

「ど、どうしよう……。 ひ、ヒルトくんに測られちゃう……」

「やっほー、ひーくん〜。 へへ〜、たっちゃんさんの秘策炸裂だね〜。 『手芸の恨みは忘れないわよー』って、言ってたからね〜」


 ……ちなみにだが最初に発したのは七月のサマーデビルこと櫛灘さんで二人目は我が可愛い妹の美冬、三人目は理央、四人目は玲、五人目が静寐、ラストはのほほんさん。

 ……というか、面会の時の手芸セットの恨みなのだろうか、楯無さんの高笑いが何だか聞こえてくる気がした。

 今朝、やっぱり怒っておけば良かったと若干後悔の念が過る。

 ガヤガヤと騒いでいる女子生徒に、山田先生は――。


「はーい、皆さん、お静かに〜。 これからする測定ではISスーツの為の厳密な測定ですから、身体に余計なものは着けないでくださいねー」


 楽しそうに告げる山田先生、やはり下着姿での測定は確定――と同時に美冬に後でどう言われるかだけが気になった。


「体操服は勿論脱いで、下着姿になってくださいねー」


 そんな言葉に、一同はーいと返事を返す――と。


『マスター、マスター( ´艸`) 役得ですよぉ、今マスターは、全世界の高校生男子から代わってほしいって思われてますよぉ(≧ω≦)b』

『煩いナギ、大人しく黙ってろ』

『むぅ(`ε´) ナギちゃんプンスカなのですよぉ(*`θ´*)』


 茶化すナギに冷たい言葉を放つ俺、言い過ぎかなとも思うのだが彼女自身がアホっぽいので直ぐに忘れるようだ。

 そんなやり取りをしていると、山田先生は更に続ける。


「あ、一人ずつ隣のスペーサーに入って脱いで、測定して、服を着る、の流れですから、他の人には見えませんよー」

「いやいや、山田先生には見えるでしょ?」


 思わず突っ込む俺、とはいえ女性同士で恥ずかしいという事もなさそうだが――。


「あ、私はホラ、このカーテンの奥にいますから、数字だけ有坂くんから私に言ってもらえば大丈夫です」


 にこっと笑顔の山田先生に、頭が痛くなる俺――と。


「有坂が測定係か。 ……すまないなヒルト、楯無がどうしても男子
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