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Eipic1-I移ろいゆく季節〜Celebration〜
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ちゃんは背筋をピンッと伸ばして、次の試験に向けて決意を改めた。

「そう言えば、ルシルはちゃんと出席するんでしょうね」

「再三メールしてるし、返信も来てるから大丈夫なはずやよ」

「最近はちゃんとメールを返してくれるようになったよね」

「あとルシル君からもメールをくれるようになったし」

「すごい進歩だよね」

ルシル君と再び繋がれたような感じがしてとっても嬉しかったなぁ。もう同じ空を飛ぶことは難しいと思うけど、でもいつかまた同じ空を飛びたい。そう強く思う。
それから校舎を出て、グラウンドで部活をやってるクラスメイトと手を振り合いながら校門へと向かってると、「あれ? なんか人だかり出来てるよ」アリシアちゃんが指を差した。

「芸能人でも来てるのかしら・・・?」

「まっさか〜」

何か黄色い歓声のような聞こえてきてるんだけど。その人だかりを眺めながら校門まで近付いて・・・「あっ!」原因を見てビックリ。

「「「ルシル君っ!?」」」「「「「ルシルっ!?」」」」

先輩後輩問わず女子に囲まれてる(まぁ女子校だから当たり前だけど)のはルシル君だった。私たちは手を振りながら「ルシル君!」のところまで駆け寄ると、ルシル君や周りの女の子の目が一斉に私たちに向けられた。

「あ、シャルロッテ先輩だ!」

「うわぁ! 月村先輩たちが勢揃いしてる?」

後輩たちがわっと私たちの周りに集まる。私たちの通う聖祥大学付属のこの中学校は、小学校から大学までエスカレーター式だ。だから中学校での1学年違いなら、小学校時代からすでに有名だった私たちのことを知ってる子たちばかりになる。

「セインテスト先輩が居たから、どこかに行かないように確保しておきました!」

それに、私たちと常に・・・と言って良いのかどうかだけど、私たちと一緒に居ることが多かったルシル君もまた有名人。ルシル君が進学しないで海外に帰ったって話も当然知られてる。そして先輩たちは、グッと身長が伸びていよいよ本格的に男の子になってきたルシル君の体をベタベタ触っては黄色い声を上げてる。

(あー、ルシル君すごく困ってる。それに・・・)

チラッとシャルちゃんとはやてちゃんを見る。相手が先輩ということもあって抑えてるけど、かなり不機嫌そうだよ。2人がいつドッカーン!するかハラハラしていると、「あー、先輩方」ルシル君が声を出した。

「すいません。彼女たちと約束がありまして。今日はこれにてお暇したく」

「えー、そうなの〜?」

「ざんね〜ん」

「ねえ。いつ国に帰るの?」

「今度時間があったら遊んでよ〜♪」

先輩たちからの遊びの約束を取り付けられそうになってたルシル君は「あはは。」と愛想笑いで応えて、先輩たちから離れて私たちの
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