暁 〜小説投稿サイト〜
世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
6話 セシリア戦
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らビットを射出する、多分無意識の癖なんだろう。

 僕の考えは間違えていなかったが、ここで大きな誤算が発生する。

 それは、予定の距離に踏み込んでいないのにビット『ブルーティアーズ』を射出してきたのだ。

 「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルーティアーズの奏でる円舞曲で!」

 「!? ……っく!」

 4基のブルーティアーズが射出され僕に向かってきた。

 ラッキーだ。こんなに早く出してくれて。

 すかさず軌道を反転させ、地面に向かう。
 さあ、ここからだ。

――――――――――――

 「なんで、鬼一は地面に降りるんだ?」

 ピット内で見ていた一夏は素朴な疑問を出した。
 一夏から見たらセシリアは遠距離型のISにしか見えないし、遠距離型が相手なら距離を詰めなければ勝てないと思ったからだ。
 そんな一夏の疑問に対して教師2人は。

 「月夜め、かなり研究しているな」

 「はい、月夜くんの判断、正確ですね」

 と、高評価を下した。

 「え、どういうことだ千冬姉」

 その言葉に千冬は一夏の頭に出席簿を振り下ろす。

 「織斑先生だ、馬鹿者」

 あまりの痛さに頭のを押さえる一夏。
 そんな一夏に真耶が苦笑いしながら問いかける。

 「織斑くん、あなたから見てオルコットさんのビット、ブルーティアーズをどう思いますか?」

 その言葉に一夏は頭を摩りながら考える。

 「ん、とあれって色んな角度から攻撃が出来るってことと、射撃の手数を増やせることですか?」

 「そうです、オルコットさんの攻撃の最大の特徴はそれです。月夜くんは客観的に自分を見て、自分の技量では全方位から攻撃されたら対応できないと判断したんでしょうね」

 モニターに映されている鬼一は地面まで降下すると、そのまま背中をアリーナに向けてそのまま壁沿いに周るように移動を開始する。

 「だからああやって、正面と上からしか攻められないようにしたんです。自分の技量ならこれなら十分対応できるって信じて」

 モニターの鬼一はビット攻撃に晒されるがそのほとんどを回避し、時にはブレード夜叉を盾代わりにして防御する。そのおかげかほとんどシールドエネルギーが減らずに済んでいる。

 「月夜はかなり高いレベルでオルコットの対策を考えてきている。自分の技量で出来ることで最前の策を導き、それを高い精度でコントロールするために鍛錬を行いこの戦いに臨んでいる」

 「へぇ……あっ!」
 
 教師2人の声を聞いて感嘆の声を出した一夏だったが、足元を撃たれ体制を崩した鬼一を見て不安の声を出す。
 だが、すかさず鬼神の両肩にあるミサイルポッドが開かれミサイルが四方八方に発射される
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