インデペンデンス
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?」
「残念だが俺は知らない。つぅか俺が知ってたらマキナから聞いてるはずだろ? 俺が知ってる事は大抵アイツも知ってるし」
「あ、言われてみれば……」
「閣下達がどこで何をしているのかはわからんが、野垂れ死んでるなんて事はまずあり得ないさ。むしろ俺達の想像もつかないような、とんでもない事でもしてるんじゃないか?」
「あの人達なら十分にあり得るから怖い」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新暦67年9月20日、21時50分
ミーミル首都ノアトゥン、ツインバタフライ2階の個室。
「あ痛たたたたた!!? ちょ、ちょっと待って!? こっち怪我人で病人! めっちゃ重傷だから!!?」
「馬鹿馬鹿馬鹿!! それがどうしたってんだ姉御! これぐらいあの時の痛みよりもはるかにマシだろうがぁ!!」
「ひぎぃっ!? だ、だからって痛くない訳じゃないっつぅの! 極限状態と通常状態の時とでは痛覚の感じ方も違うんだし、今は普通に激痛なんだってば! もうさっきから謝ってるんだから勘弁して!」
「い〜や今回ばかりは許さねぇ! ずっと心配してたアタシの気も知らないで……姉御はもっと自分の命を大事にしろやコラァ!!」
「キレ過ぎてヤンキー口調になってるよアギト!? というか包帯キツイキツイ!! 巻くならもうちょっと優しくぅ!?」
「良い機会だ、アタシがきっちりヤキ入れてやるぅ!!! ぬぉりゃああああああ!!!」
「アババババァァァァ!!?」
「姉御がッ! 自分をッ! 大切にするとッ! 誓うまでッ! 締めるのをッ! 止めないッ!!」
「ギブギブギブッ!!? 誓う! 誓うからマジで緩めて!?」
「本当だな!? ちゃんと自分の命を大事にするって誓うか!!?」
「誓うって言ってるでしょ!? いいから包帯緩めて! マジで呼吸が苦しいから! ゲホッゲホッ!」
「あ、悪い……さっき起きたばかりなのに、ついやり過ぎちまった……」
「ぜぇ……ぜぇ……別にいいよ、心配してくれてるって気持ちはわかるからさ……」
敷き布団の上での乱闘が収まり、部屋にある程度の静寂が戻る。改めて全身ミイラ状態のマキナの包帯を取り換えるアギトだが、彼女の全身に痛ましく残る火傷と裂傷、胸元の銃創を目の当たりにし、悔しさのあまりに歯噛みする。
「ごめんよ……姉御にあんな無茶をさせてしまって……」
「アギトが謝る必要は無い。あの時は髑髏4体に囲まれていて、敵の大将まで揃っていた。アギトの力があったおかげで耐え切れたようなものだから、むしろ感謝したい程だよ」
「でも……アタシの炎はあの男に通じなかった。かすり傷一つ負わせられなかった……! アタシは……一人じゃダメダメの弱い融合騎だ……」
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