第4話
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うだし。リーシャの心配を取り除くためにもこの件、全てお任せしておくわ。」
「イリアさん………」
「ご期待に沿えるよう、尽力させていただきます。」
こうして脅迫状の件の支援要請を正式に受ける事にしたロイド達は玄関でリーシャに見送られようとしていた。
「イリアさんも納得してくれたし、相談して本当に良かったです!」
「はは………これからですよ。どうやら一筋縄ではいかなくなりそうですし。」
「そ、そうですよね………そういえば………あの、どうかそんな丁寧に話さないで頂けませんか………?」
「え……」
「その、私まだ新米ですし………ロイドさんやエリィさんよりもちょっと年下だと思いますし……そんな丁寧に話しかけられると何だか申し訳なくって。」
「そ、そうですか?それじゃあ―――ちょっと砕けさせてもらうよ。」
「は、はい!どうもありがとうございます!」
ロイドが自分に対して砕けた口調にする事を決めた事にリーシャが嬉しそうな表情で頷いたその時
「リーシャ?ミーティングを始めるわよ。」
「はい、イリアさん!それでは皆さん………失礼します。何かわかったら遠慮なく劇場にいらっしゃってください。」
イリアの声が聞こえ、リーシャは返事をし、リーシャはロイド達に頭を軽く下げた後、去って行った。
「さすがに忙しそうだな………」
「そうね。今のも小走りだったから、一秒でも時間が惜しい証拠ね。」
「ま、公演まで数百回は稽古を重ねるらしいからな。脅迫文を気に懸けている時間がもったいないのも頷けるぜ。」
リーシャが去った後呟いたロイドとレンの推測にランディが答え
「なるほど………納得です。」
「ふふ、新作の成功のためにも何とか解決できるといいわね。」
ランディの説明にティオは納得し、エリィは微笑みながら答えた。
「さて………どうするんだ?今のところ手掛かりは”ルバーチェ”くらいだが。」
「一応”銀”という名前も手掛かりになりそうですが………」
「……そうだな。」
アルカンシェルを出た後、それぞれの顔を見回して言ったランディとティオの言葉を聞いたロイドは考え込み
「―――なあ、みんな。”ルバーチェ商会”を一度、訪ねてみないか?」
意外な事をエリィ達に提案した。
「えっ………!?」
「マジか………!?」
「別に、警察の捜査として普通の事情聴衆をするだけさ。脅迫文を出したのがルバーチェの会長かどうかはまだわからないけれど………面倒を避けてるだけじゃ真実にはたどりつけないと思う。」
自分の提案に驚いているエリィ達にロイドは説明し
「………なるほど。」
「………一理あるわね。」
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