第4話
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”………結局はこいつか。」
「この人物がルバーチェの関係者という可能性は無いかしら?」
ロイドの答えを聞いたランディは目を細めて脅迫状を見つめ、エリィは疑問に思ったことを口にした。
「いや、関係があるとしたらあの若頭の態度はおかしい。まるで関係が無い事を最初から確信しているような………そんな感じじゃなかったか?」
「あ………」
「なるほど………確かにそんな素振りだったな。」
「ルバーチェと無関係でありながら彼らが強く意識している存在………そういう人物という事ですか。」
「ああ、そうだと思う。」
「………だとすると………ルバーチェの情報に詳しい人に相談してみた方がよさそうね。法律事務所のイアン先生とか。」
「ああ、そうだな。本当だったらグレイスさんにも相談してみたいところだけど………」
エリィの提案にロイドは頷いた後疲れた表情をした。
「ま、あの姉さんに話したら脅迫状のことまで強引に聞き出してくるだろうな。」
「………アルカンシェルにとっては格好のスキャンダルになりそうですね。」
「ああ、だから正直、アテにしない方がいいだろう。あとは………他に心当たりがあるなら当たってみよう。もしかしたら思いがけない情報が入ってくるかもしれない。」
ランディとティオの推測に頷いたロイドは提案した。
「ええ、そうね………ふふっ……………」
「ど、どうした?」
自分の提案に頷いた後微笑みを浮かべたエリィに気付いたロイドは戸惑った様子で尋ねたが
「ううん、何でもない。それでは早速聞き込みを始めましょう。どこを回るにせよ法律事務所には行かないとね。」
エリィは答えを言わずに次に行動すべき事を言った。
「ああ、そうだな。」
「……………」
エリィの言葉にロイドが頷いている中レンは真剣な表情で黙り込んでいた。
その後ロイド達は手分けして聞き込みをした後、かつての事件でお世話になった事がある弁護士―――――イアン・グリムウッドに話を聞く為に法律事務所に向かった―――――
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