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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第504話】
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ってるじゃん……」


 言ってから鈴音は俺の方へと顔を向けると、小さくアヒル口を作って上顎を上げた。

 ドキッとしながらも、俺は鈴音に元気を分ける為、そっと鈴音の唇を重ねる。

 時間にして十秒ほど重ねて、唇を離すと鈴音は顔を真っ赤にしながら。


「あ、ありがと。 ……ヒルトに出会えて、アタシ……良かったって思ってるから」

「ん……そうだな、俺も鈴音に会えたの、良かったって思ってる」


 本心だった――無論、俺自身出会った人ほぼ全員、いい出会いっていうのでも感謝はしてるが。


「ん、じゃあアタシ、そろそろ戻ろうかな……」


 そう言って立ち上がった鈴音、夕日に照らされた彼女は何処か絵になりそうだった。


「そうだな、そろそろ戻ろうか。 晩飯も食べたいしさ」

「うん。 ……あ、また機会があったら、アタシが何か食べさせてあげるからね? す、酢豚とか、さ」


 言いながら後ろ手を組み、立ち上がった俺を上目遣いで見上げる鈴音。


「……その時は大盛り酢豚でよろしくな」

「ふふん、ヒルトのお腹、満腹にさせてあげるわよ」


 ニッと八重歯を見せた鈴音、そして俺と鈴音の二人は学園寮へと戻っていった。
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