四十九話:変動
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別にドクターの命令は忘れちゃいねーよ」
「…………」
ノーヴェの手はギンガの方を向いたまま背を向け、目を閉じているスバルによって掴まれていたのだ。命令に忠実に従うようにスカリエッティから操られているはずなので命令違反をしそうになった自分を止めたのだろうと考えたノーヴェは拗ねたように手を引こうとする。だが、スバルの手は決して彼女を放さなかった。
「ちっ、おい放せよ! ドクターの命令は守る―――ッ!!」
物体が壊れる音がする。振動が走りノーヴェ以外の人間にも何が起きたかを知らせる。掴まれていたノーヴェの手が―――振動により破砕されたことを。
「な、何すんだよ、お前ッ!?」
スバルが若干手加減をしたからなのか血が出ているわけではない。しかし、これから戦闘に使うことは到底できなくなった自身の右腕を見てノーヴェは激昂し、周りの姉妹は何が起きたのかを理解できずに固まる。そんな中スバルはゆっくりと振り向き目を開ける。その瞳の色は―――澄んだ空色だった。
「さあ、反撃開始だよ、みんな」
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