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大丈夫、な訳がない。
序の章
ハジマリ×シュッパツ
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 つって、まあ今はそんなウキウキ気分で空路からその子の部屋に移動中。
 てかこの世界物騒過ぎない? やばくない? さっきもなんか人喰いそうな鳥に襲われかけたし。まあ俺強いから返り討ちにしたけどね。殺さないよ? 俺天使だし。殺生はね、流石にね。……とか言って俺普通に肉も魚も食ってたわ。ダメだねこりゃ。まあ神でも食べるしね。うん。

「とと、みーっけた」

 空からふと覗いてみたら、例の子を発見した。え、てか何あれ超順応してない? 強くない?
 まあ、と、とりあえずは本人見つけたし、なんか進展するタイミングでちょっとあの子の師範的な人の記憶弄って登場しちゃえば良いよね。
 ……とか考えてたらなんか進展してるし。え、なんであの子泣いてるの?ああなるほどなるほどそういう事ね、あー、了解了解。
 じゃ、とりあえずここら一帯の人の記憶弄らせてもらって……あー、この作業メンド。
 とりあえずなんかいつもの通り手紙でも入れておいてあげるかな、よいしょっ……と。

 あれ、ナニコレ引き出し開かない。ガタガタしてるのに開かない。なにこれ。
 あっこれやばい奴じゃない?あの子戻ってきちゃうやつじゃ……。

said out

↑↓

「っぎゃあああああああああっっ?!」
「ぐぁっっ!!」

 泣きながら扉を開けたらイケメンが居た。前髪で目を隠した今風の金髪のイケメンがいた。何このシリアスを壊すような展開。とりあえず私は何がなんだか分からなくて叫びながら飛び膝蹴りをかました。
 見事にイケメンの鳩尾に吸い込まれた。吹っ飛んだイケメン。なにこれ。なにこれ!!!
 突然の出来事に脳がついていけるわけも無く。どうしたどうしたと駆け上がってくるハオに泣きついていた。

「師匠!! 部屋に変なイケメンがいる!!! なにあれ!!」
「なにって……あっ、てめサリエルまた勝手に上がり込んでたな」

 不思議そうに目線を動かした後イケメンに怒鳴りつけたハオ。っていうかサリエルって天使の名前じゃね? えっ、どういうこと?
 私がぽかんとしていれば、サリエルと呼ばれたイケメンはハオに土下座をして平謝りしている。気が済んだのか、ハオはほんとお前らは……と文句を垂れて出ていった。待って、なんで私も込みなの?
 閉じられた扉を眺め、恐る恐るイケメンに顔も向けると、目が見えていなくてもわかるほど怒気に孕んだ表情をしていた。今にも癇癪を起こしそうだ。

「くっそ、なんで俺が土下座なんて……!」
「……で、誰?」

 物凄い音を立ててベッドを殴った彼に、ベッドの安否を心配しつつ尋ねる。
 イケメンは心底驚いたような顔を一瞬した後、何か思い出したようにあそっか見えてなかったんだ、と呟いた。

「まあいいや、勿論覚えてるよね? 俺だよ俺、サリエ
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