第三部
名誉と誇り
にじゅうろく
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に陥るとのこと。
そういった場所で長時間曝されると中毒症状を起こすのだが、混沌獣からも魔素が垂れ流しされている状態であるらしく、それもあって人族を含め、混沌獣などの特殊な存在以外は魔素が濃いところは避ける傾向があるということだ。
なんらかの原因で大渦災もそういった魔素溜まりが突如発生し、渦を巻くように広まっていくことから同期して、森の生き物も渦を巻くように散開するのが原因だろう、というのが学者の見解だそうだ。
「だから“大渦災”なのか」
「はい。なので、稀に混沌獣が引き寄せられて出現してしまうんです」
ふむ……。
これは私の勘なのだが、恐らくこの世界の人々は誰しも大なり小なり魔力を保有しているのだろう。なので、魔素に当てられるといったことが起きる訳だ。
更に言ってしまえば、それを好む混沌獣の体内に含まれる魔素の濃さは相当なモノでああると予測できる。
なので、混沌獣と対峙した際、この世界の人間は望む望まずに関わらず、その影響を色濃く受けてしまうのだろう。その反面、私の体にはそういったモノもなく、奴等の影響を受けづらいという仮説が成り立つ。
――後日、この考えをエリステインに伝えたところ、私に魔力が全くないことにひどく驚かれた。
私、宇宙人ですし……。
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