ハイスクールD×D 歩き始めた男 3
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は引っ張らんよ」
「そういえば、武器は使うのかしら?」
「一応棒術と短剣術、それよりは劣るが剣術も身につけている。だが、素手のほうが戦いやすいな」
「それじゃあ、お互いの力量を測る為にも最初に小猫と模擬戦をしてもらおうかしら」
「よろしくお願いします」
「その前に聞いておきたいのだが、オレはレーティングゲームのことを全く知らない。禁止事項などはあるのか?」
「ゲームごとによって設定されてるけど、転移の禁止、フェニックスの涙っていう回復アイテムは2個までっていうのが今回の禁止事項よ」
「それ以外は何をしてもいいんだな?」
「基本わね」
「分かった。では、力量を計らせてもらおう」
変身せずに構える。まだ、悪魔側にライダーの姿を見せる理由がないからな。
「行きます」
掛け声と同時に真っ直ぐな突きが飛んでくるのを内から外へと流していく。10手合わせた時点でわかった。こいつらは『戦い』を知らない。梅花の型の練習にもならん。一度大きく弾き飛ばし、距離を離し、再び近づいてきたところに目の辺りに木屑をばらまく。目を閉じた瞬間に距離をこちらから詰め、喉に手刀を差し込む。無論寸止めだが、この結果にグレモリーは不満そうにする。
「今のは、卑怯じゃない?」
「実戦でそれが言えるのか?『戦い』は過程は無視される。結果だけが全てだ。結果で死ねばそれで全てが終わりだ。卑怯だ、なんて言うことすらできない。ルール上、問題もない。お前たちは格上と戦うのだろう?こいつは卑怯でもなんでもない。歴とした技だ。リアス・グレモリー、これはお前の人生がかかっている戦いだと聞いた。お遊びではないのだろう!!」
「それは、そうよ」
「余裕はあるのか」
「……ないわ」
「では、聞く。オレは紛争地域で生き残るために使ってきた技を使わないほうがいいのか?」
「……いいえ、使ってちょうだい」
「分かった。他の者にも言っておく。レーティングゲームは娯楽だとも聞いている。魅せられるような試合だってあるだろう。そういう物を否定するわけではない。だがな、引けない何かがかかっている『戦い』に綺麗事を求めるな。無様だろうが、卑怯だと言われようが、最後まで戦場に立ち、目的を果たした者が勝者だ。敗者の反論は全て負け犬の遠吠え、傍観者の批判は無価値。それが『戦い』というものだ!!」
多くの戦いを潜り抜け、武闘派で有名なパワーと肩を並べられるということもあって全員が真剣に話を聴く。
「だが、こういった技は抵抗があるのは分かる。だから、咄嗟の時でいい。ふと、思い出せばいい。こう言った目潰しは使っていいんだと。その心構えが勝敗を分ける時がある。では、一人ずつ手合わせをして、感想を言っていこう。まずは小猫だったか
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