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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
5月
第16話『まとめ役』
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まり、さっきの推薦よりも免れる確率は高い。いける! 学級委員をやらなくて済む!







「・・・と、思っていた時期が俺にもありました…」

「まぁそう落ち込むな晴登。運が悪かっただけだよ」


くじを引くために全員が席を立ってわいわい騒ぐ中、大地の励ましは俺の頭に虚しく響くだけだった。
もはや、「自業自得」と言っても差し支えないかもしれない。

結局、俺が男子学級委員になった。

周りの反応は別に悪くはなかった。まぁ柊君を推す数名の女子はちょっと不満そうにしていたが、許容範囲だろう。“嫌われている”という雰囲気は感じ取れなかったので良しとする。


「何かすみません、三浦君…」

「良いよ柊君。これも運命だったんだ…」


黒木部長のカッコつけがうつったのか、変な感じの言葉が出てしまった。
でも事実だ。運命なんだよ、これ。吹っ切って、やるしかねぇよな。


「それで女子は?」


俺が決まったってのはわかったが、女子学級委員は誰になったんだ。一緒に仕事する訳だし、仲良くやっていかないと・・・


「晴登ー! 私になったよ!」


その声を聞き、声の主を察した俺は既にドッと疲れが来た気がした。

よりにもよって、莉奈かよ…。


「あれ、晴登元気ない??」


肩を落とす俺を見て、莉奈はそう訊いてきた。


「まぁな。相方が全然仕事しなさそうな奴だな、とか3回位思ったな」


俺は皮肉を込めたセリフで返した。こいつ絶対仕事押しつけてきそう。


「なんだとコノヤロー!」

「痛っ!」


案の定、俺の言葉に怒った莉奈が殴ってきた。しかもみぞおちだ。加減ってものを知らないのか。
仮に殴るとしても、もう少し女子らしいパンチにしてくれ。危うく膝をつくとこだった。


「やったな! 殴ったってことはやり返してもいいんだな!」


かなり痛がりながらそう警告する俺。傍から見たら正直ダサい。


「ふん、じゃあかかってきなさいよ!」


莉奈がそう言い始めた。
こいつ…明らかに宣戦布告した!?


「ふっ、良いだろう」


その瞬間俺は、右手を動かした。







先程からどれだけの時間が経っただろうか。

委員会決めなんて忘れた俺と莉奈は、未だに格闘を続けていた。騒がしかった教室も、いつしかその様子を見守っている。


「ほーれ、こちょこちょこちょこちょ」

「うわ、晴登…ふふっ、ギブギブ! あははは!」


床に転げながら莉奈の笑い声が響く。
これぞ、秘技"くすぐり"。昔から横腹やら脇やら弱い莉奈には効果抜群だ。


「「………」」

「ははははは
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